三十日間でちゃんとした友達になってください、って依頼の裏の物語

蕎麦屋とか同級生とか二度目の美術館とか人面瘤のある木の坂道とか猫とか船とか廃団地とか湖とか、恐いというか気味の悪いエピソードてんこ盛りでホラーなんだけど(まず前任者の終わり方からして……)
最初に依頼人からの約束ごとにもあった「死ぬほどよく喋る生首と上手くやっていくこと」
それって玉舎くんと閑田くんが友達になるようにね、下の名前を教えあえるくらいにね、って意味で、でも船乗る前に知っていたら二人ともマズイ事態になっていたのか、とか。依頼人、不吉で無気味で危険でしたもんね。
最悪、玉舎くんとは離れてしまうのかとも思っていたから二人がこれからも一緒に居られる、なんなら玉舎くんの身体もホントに取り戻してしまいそうな勢いの閑田くんが頼もしくて嬉しい。

それで、いつか、生首だけでなくなった玉舎くんがコーラとチョコレートドーナツを押し付けながらその相手に話すんだよ。

ねぇ俺と樹がどーやって友達になったか知りたくない?全部喋るとすごい尺になるんだけど、九割が血生臭い話で三割が馬鹿話なんだよー、って。

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