どこかへ行ってしまいたいとき、わたしは

 どこかへ行っちゃいたいなぁと思うことがしばしばあって、それが息苦しさとか辛さからなるものだと気づいた時、その半分くらいが「女性」であることに付随してくる何かだったりするので、私はこの作品のラストのことを希望的に見てしまうのですが、でもそれが、どれだけ、どれだけ困難なことかを思い知らされます。うみすを持つ者として。

 ささくれから血が滲み出るような作品です。推しています。