絡まる想いの螺旋、だけど読み易くて、うーん、深いです( ;∀;)

僕はこちらの物語を拝読させて頂き、とても深い優しさを感じました。

皆様、ラノベの読み易さってなんだと思います?

ラノベは全て読み易いというのは幻想にすぎず、硬質な文体で書かれる作品や、難解なレトリックを駆使した作品や、知名度の少ない単語を羅列した作品など、様々な文体が存在します。

僕の理想としては平易だけど深い、そういう物語がいいかなと思います。

語弊はありますが、本当は難しい事を誰にでもわかる様に簡単に書くことが、ラノベにおいては重要だと思うんです。そう言う意味で読み易さを獲得し、尚且つ面白さや楽しさや切なさや憤りなど、様々な感情を読者に伝えられる文体、すごく素敵だと思います。

さて、こちらの物語。一読した瞬間に「ああ、メジャーレベルだ」と僕如きではございますが、そうおこがましくも感じました。文体から伝わる空気感に僕は書籍化してもおかしくない読み易さと面白さを感じたからです。

この辺りをご説明すると長くなるので割愛しますが、空気で感じて下さい(笑)。そう言う意味で広く皆様にお読み頂けるかと思います。

ではその内容はというと、ネタバレになりますので抽象的に触れておきますが、僕は「想いの行方」とだけ書かせて頂きます。

人間は常に正しかったり、明確な答えを持っているわけでもなく、曖昧で頼りなく、時にポジティブたまにネガティブと、悩み苦しみ喜び救われるものです。こちらの物語はそういう「生きる」という事に対し、「霊という存在」を交える事で「想いの行方」を示されている気がします。

お気持ちが、とてもお優しい筆者様です。

お勧め致します。

僕は異世界であろうが現代であろうがはたまたエッセイであろうが、「心」を大切にする物語が好きです。皆様にも読後に「心に何か」が残る様な物語だったと感じて頂けると嬉しいです。

宜しくお願い致します( ;∀;)