姫様!! 私もついて行きたいです!!

「なんて、きれいな頭蓋骨なの」

 ダンジョンと化したお城。
 黄金の骸骨騎士《スケルトンキング》を見て、黒髪の王女様はそう言った。

 テバレシア王国アスカ王女は、国王である父にあるおねだりをする。
 それは、ダンジョンとなったリヒトラント城を自分のものにしたい、という願いだった。
 熾烈な戦いを繰り広げるアスカと骸骨騎士。だが、骸骨騎士は剣を鞘に収める。

「その獅子の紋章、貴女はテバレス王家に連なる者か?」
「私の名は、ファブレガス。――どうか私の剣をお受け下さい」


 こうして、アスカは忠実なる騎士を手に入れ、城を制圧。
 ところが、アスカは女と言うだけで、リヒトラント城の領主にはなれないと言われる。
 リヒトラント城の領主となるため、彼女は王太后に、自治都市ゴウマを従属させることを条件にされたのだが……

 さまざまな思惑が交差する中、時折触れる『サンタンデル』の謎とは――。

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