純粋で世間知らず。男に触れられると鳥肌の、巫戦士ラシュリが任務に挑む!

 神殿から〈炎の竜目石〉が盗まれた。
 竜目石というのは人が竜と契約を交わし、飛竜を呼ぶために使われる。
 ただ〈炎の竜目石〉は危険な竜を呼ぶ、ということで、神殿に安置されていた。
 〈炎の竜目石〉を探すため、女飛竜乗りの巫戦士ラシュリが旅立つ!
 閉鎖的な神殿で生活していたため、世間の情報にうとく男が苦手なラシュリ。
 男に触れられると鳥肌が立ってしまう彼女に、竜導師ギルドから貸し出されたのは、ソーとシシルのふたりの若い男の飛竜乗り。
 〈炎の竜目石〉を探す三人の旅はうまくいくのか?!

 読みやすい、理解しやすい、さすがの文章力で描かれた人と竜の世界です。
 飛竜たちの鳴き声や動き、飛ぶさまが目に見えるようで、かわいいです。
 地図もあって、設定もしっかり。
 続きの、第二章もすごく読みたくなる作品です。