想いが集まり、胸を打つ煌きが満ちていた( ;∀;)

僕はこの物語を読んでひどく驚かされました。その理由は後述するとして、まずはこの小説の生い立ちから。

「ムーンフォレスト」は西しまこ様の呼びかけから生まれた「リレー小説」という形態で書かれております。名乗りを上げお集まりになった作家様達が寄稿する形で、一つの物語を紡ぎます。そして西様を含めた9人の実力者様達が3クールで挑んだ傑作なのです。

まず僕が最初に1クール目を読んだ時の感想は、大変申し訳ないけどでこぼこしていました。それは煌びやかな才と強い個性をお持ちの皆様が、一つの物語を紡ぐ場合に起こりえる当然の違和感です(ごめんさない、僕のレビューは正直に書かせて頂いております)。

続いて2クール目、ここで変化が起きました。物語が一つの色彩を帯び、まとまり始めています。才豊かな作家様達が1クール目を読んで、自らの個性を抑えるのではなく、全員が最終話という「ひとつの景色」を目指し、その力を存分に発揮し、物語が機能し始めていたのです。

そして最終3クール目。僕は鳥肌が立ちました。

何度も何度もそう感じました。才ある作家様達の全力の本気です。「ひとつの景色」の為に、一切の破綻もなく、まるで「一人の作家様の書く物語」の様に、意志が、魂が、想いが、一つとなり、全力で最終話までを書き綴っておられたのです。

すごい物語を拝読しました。まるでスラムダンクみたいに、バラバラな個性が「ゴール」の為にあらん限りの情熱をかけてボールをつなぐ様な、そんな全員の強い想いが、全文章から溢れまくっていたのです。

この物語は素晴らしい、そしてそれを書き切った作家様達も素晴らしい。

僕はチームプレイで書かれる「想いを繋ぐ物語」という、とんでもないものを拝読していたのです。

皆様、是非、宜しくお願い致します( ;∀;)