残酷な運命に翻弄されても、そこには必ず意味がある。

魔族に捕らえられた幼いビーユンは苛酷な地獄で生き抜き、魔族の王宮に召し抱えられることになる。

今作、冒頭のビーユンパートだけでも、すでに息を飲む圧巻の迫力で描かれております。

生きて父母のもとに帰る!
ビーユンの覚悟と希望が紙面からのありありと伝わり、胸を打たれること必至です!

そんなビーユンですが、魔族の王宮に召し抱えられることになり、ランユーとの運命の出会いを果たすことになります。

このランユーこそが、物語の主人公にして、さらに苛酷な運命を背負うこととなる魔界の第七皇子です。


どれだけ苛酷な運命を背負っても、折れず、挫けず、笑顔を絶やさないランユー。

その姿が放つ輝きに、ぜひあなたも照らされてみてください。


筆者様が描く大きなテーマの1つに「運命の出会い」そして「苛酷な運命に立ち向かう」というものがあると思うのですが、今作はそこが本当に見事です。


BLタグがありますが、爽やかでいて熱く胸を打つ、魂の響き合いを感じることが出来ると思いますので、普段BLが苦手な方も問題なく読めるのではないかと。

万人にお勧め出来る、作者様の傑作の1つと思われます!

ぜひ手に取ってみて下さい!

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