残酷な運命に翻弄されても、そこには必ず意味がある。
- ★★★ Excellent!!!
魔族に捕らえられた幼いビーユンは苛酷な地獄で生き抜き、魔族の王宮に召し抱えられることになる。
今作、冒頭のビーユンパートだけでも、すでに息を飲む圧巻の迫力で描かれております。
生きて父母のもとに帰る!
ビーユンの覚悟と希望が紙面からのありありと伝わり、胸を打たれること必至です!
そんなビーユンですが、魔族の王宮に召し抱えられることになり、ランユーとの運命の出会いを果たすことになります。
このランユーこそが、物語の主人公にして、さらに苛酷な運命を背負うこととなる魔界の第七皇子です。
どれだけ苛酷な運命を背負っても、折れず、挫けず、笑顔を絶やさないランユー。
その姿が放つ輝きに、ぜひあなたも照らされてみてください。
筆者様が描く大きなテーマの1つに「運命の出会い」そして「苛酷な運命に立ち向かう」というものがあると思うのですが、今作はそこが本当に見事です。
BLタグがありますが、爽やかでいて熱く胸を打つ、魂の響き合いを感じることが出来ると思いますので、普段BLが苦手な方も問題なく読めるのではないかと。
万人にお勧め出来る、作者様の傑作の1つと思われます!
ぜひ手に取ってみて下さい!