音楽と絵画、そして福岡愛に溢れる恋愛小説

クラシック音楽と印象派の絵画がお好きな方におススメの恋愛小説。

主人公はピアニストの女性、水無瀬ゆき。
彼女は印象派の絵画を描く画家の男性、来栖大悟と出会います。
交流を深めるうち、ふたりは恋人同士になり、主人公のピアニストはピアノコンクールに出場するのですが……



追いかけるモノはちがいますが、夢を追いかけるふたりの恋を描く物語です。
やりたいことがある者同士のカップルということもあり、それぞれの目的を追う二人はすれちがいかけたりもして、ひやひやする場面も。
それでも、お互いの良さを知っている二人は、離れることなく切磋琢磨し、お互いを高めあって愛を育んでいきます。

音楽と印象派の絵画の知識が豊富さが、本作の売りだと思います。
私は音楽にも絵画にもそこまで詳しくないのですが、造詣の深い方ならより楽しめると思われる描写に溢れた作品です。

最後に、個人的な注目ポイントをひとつ。
主要登場人物であるピアニストの女性も、画家の男性も、福岡出身という設定であるため、福岡の街の描写が多く見られます。
ですので、福岡好きの人も意外と楽しく読める作品かもしれません。

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