王への敬愛と恋情を抱き一族の王族への責務を果たし王の皇后となる後宮譚

父親である先王を間接的に死亡させ、父親の死が異母兄やその母親の死亡へと誘ったことに懺悔と、皇后の不貞の子供の死亡の悲しさから生まれた禍を体内に宿す王の苦境を救うべく、一族の生業である、禍を祓うことで王族をお助けするという宿命と、王への敬愛と実際謁見してからの王への恋情を抱きながら、後宮内に蔓延る禍を祓い、王の禍を祓い、終いには、実子を亡くした悲しみと、その子が不貞の上で生まれた後ろめたさから生まれた皇后の禍を祓ったヒロインが、王からの求愛を受け皇后になっていく物語に、ヒロインの一途さに心惹かれました。
敢えて希望を申すなら、他の妃嬪からのやっかみや嫉妬の場面があってもよかったのではと思います。

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妖血の毒婦は禍を喰む

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