放蕩な兄が家出中に父親が倒れ、父親に代わり領地経営に奮闘する最中、婚約者が妹に懸想し、彼から婚約者を妹に変えたいとの希望を受け、婚約を解消した。只、妹には武の誉れは高いが社交界には顔を出さず外観が宜しく無いとの評判の辺境伯の次男からの縁談があり、妹がその縁談に難色を示し、且つ、姉の婚約者を掠奪したとの外聞を避ける為、加えて家出していた兄が戻り、兄が領地経営をすると宣言した事で家に留まる理由が薄れ、また、放蕩で件の辺境伯の次男と面識があり、かれの人柄を知り、妹の代わりに辺境伯の次男に嫁ぐ事となり、嫁いだ後、お互い夫婦として好意を深めていく、という婚姻譚ではあるが、夫であり、名実共に辺境伯となった彼の甘々に呆れながらも素敵な作品と思いました。
尚、ヒロインを傷付けた妹や元婚約者はそれなりの、ざまぁの描写があり、スッキリしました。