静けさや 暦の夏を 惜しみけり

静けさや こよみの夏を 惜しみけり



 季語は一応夏、ただし暦の上ではもう秋である。

 テーマとなる虫は、クマゼミ(半翅目セミ科)。

 こちらもすでに声はしないので、色々と反則かもしれないが。



 立秋は8月の上旬ぐらいに訪れる。

 暦の上ではすでに夏は終わり、秋が始まっているということだ。


 それまでうるさく鳴いていたクマゼミはその頃から数を減らしはじめ、地方により異なるが筆者の地元では8月20日頃には鳴き声は聞けなくなる。


 夏休みはまだ続き、日中の暑さもすぐにおさまることはない。

 それでも、暑さの中、セミの声の聞こえない夏の終わり、暦の上の秋の訪れは寂しいものである。

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虫たちを詠む 広瀬涼太 @r_hirose

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