記憶喪失の少女とトマソンを巡る現代冒険譚。読者の選択が結末を決める。

主人公の大学生はある公園で倒れている若い女性を発見します。
声をかけて介抱するとどうやら彼女は記憶喪失のようですが、彼女がなぜか頭の中に残っていた単語はトマソン。

いわゆる「芸術性を感じさせる無用な建築物」になぜか執着するのでした。
これが彼女の身元に繋がる手掛かりになるのか、と主人公は自分の住む町にあるトマソンを探して歩くことになるのですが……。

ごく普通の青年がヒロインを助けるうちに事件に巻き込まれて、その裏側にある真実を探っていく物語です。
ただし、特徴としてはこの作品、カクヨムでも非常に珍しいゲームブック形式なのです。
読み進める中で読者であるあなた自身が行動を選択し、間違えると何度もゲームオーバーになります。
しかし間違いも無駄ではなく、エンドによっては次に進むための手掛かりが示されます。

アドベンチャーもの、ゲームブックもので青春ドラマを描いた逸品です。
楽しんでみてください。

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トマソンガール

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