第12話 エピローグ

 あら、いらっしゃい。

 どうやら、あなたの心が満たされたようね。

 ふふ、スニーカーはそのまま持っていても良かったのに、律儀ね。


 靴はね、新しい旅立ちの一歩を踏み出させてくれる、そんな気がするの。

 あなたは、あなたの道を選んだようね。


 もし、また心に潤いが必要になったらここへ来て。

 ここは、特定の人にしか見えない特別な場所。

 ──まあ、あなたにはもう必要なさそうだけど。

 でも私は、いつでも待っていますからね。


 あなたを癒してくれる、花の種を持って──ね。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

アラフィフママを溺愛するのは植物男子でした 草加奈呼 @nakonako07

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ