這い上がれ!!

 本当の落ちこぼれというのは初めから存在を認識されないもの。だけど、それは這い上がれないという意味ではありません。

 世界のどん底に落ちた主人公。小さな悩みは、このどん底で誇り高く生きる獣を見て吹き飛びました。

 力が弱いなら精霊の力を。
 動きが劣るなら獣に学ぶ。
 魔術が使えないなら武器を使う。

 ひとりで生き抜くのがダメなら誰かの力を借りて一緒に這い上がればいい。

 ――ひとは一人では生きられない。
 だからといって諦めたり、落ち込んだりする必要はありません。助けてくれるのはひと以外でもいいのです。理解者はたくさんいなくても、自分の周りには必ず味方がいるはずです。

 作品を通じて、作者様の伝えたいこと。

 主人公が精霊と獣に救われ、誰かを救える力を得るまでの成長、冒険ファンタジーです。


(第10話 決着とガルム 拝読後のレビュー)

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