中学生の少年少女が同級生の停学事件に隠された謎を解く

主人公の一人、灰野晶は、小学校時代の同級生と偶然再会して彼が停学になったことを知ります。
話を聞くとシャーロキアンの彼は「趣味が高じて、煙草の研究をブログで公開していたことがバレて指導を受けた」と語りました。
しかし、実際に喫煙をしたわけでもないのに少し処分が重すぎるのではないかと感じた晶は友人の黒川凛太郎、同じ塾に通っている白崎榛菜、山岸さくらとともに彼の通う学校へ調査するために向かうのですが……。

同じ作者さんの作品「となりに立つ少女」の続編になります。
前回の事件を通じて仲間になった四人の少年少女たちが、煙草が原因で起こった停学事件の裏側に隠された事情を探るために立ち上がります。
「探偵団」としてそれぞれの個性を発揮して、学校の部活に隠された事情を調べるとともに友人が抱えていた思いをくみ取り、助けようと行動します。

読みやすく、登場人物の心情を繊細に描いた作品です。
学園ミステリーが好きな方は是非ご一読を。

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