ちょっとだけでいいから、頑張ろうと思いました。

まるで夢の中にいるかのような、この世ではないどこかが舞台の短編集。中でも個人的に「異世界鉄道の夜」という話に心を打たれました。
現実世界に嫌気が差し、異世界に行くため自死を選んだ主人公。けれど、異世界に行けば救われるというのはある種の幻想だった。その世界にはその世界なりの辛さがあり、地獄のような思いを抱えながら頑張って生きている人たちがいる。

このお話を読み、明日仕事が心底嫌でサボろうと思っていた私ですが、仕事という地獄に立ち向かうため、ちょっとだけでいいから頑張ってみようかなと思えました。