鮮烈な問題作登場! この作品を公にした作者に大拍手!!!

『老害』問題に、思いもよらない形でメスを入れた作品です。
 読めば読むほど、いろいろ考えさせられます。

 物語は20XX年、大豆生田賢治内閣総理大臣が、ある法案を施行したことにより始まります。それは、過去に例のない特殊なもの。

 法律となった『老害対策法』は、告発された老人が老害審判にかけられ、死刑になるか無罪放免になるかの二択を選択する法案です。

 この作品が問題作である理由に、その決定方法にあります。恐ろしいことに、老害と告発された老人は、一般人の投票によって、五割以上が賛成すれば、その場で射殺されるというのです。
 容赦ないです。

「老害」認定で、どんどん死んでいきます。
 もう、思いっきりよく殺されます。

 まさか、この人もと思った老人も死刑になってしまいます。

 1話1話、老人の生き様が語られ、それによって、老人たちの運命が決まります。オムニバス方式で描かれる今作、とても読みやすい文章ですらすらと読み進めてしまいます。

 1話読めば、あなたも、この作品の虜になるでしょう。

 まさに問題作です。
 どうぞ、お読みください。

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