第三十一話 お嬢様、見覚えのある少女と全裸で出会う
「ぐぬぬー……放せーですわあああ!」
私は、くっせー悪臭の中で逃げ出そうと必死にもがいていましたわ。
うぅ……こう、拘束されてしまっているとマシンガンも上手くつかえないのですわ。
「近接用の義手も一応あるとはいえ……この状態で換装するのは完全に無理なのですわぁ」
……あれ? これ詰んでるのですわ?
「いやいやいやいや、まだあきらめるのは早すぎますわッ! まだやれることがあるはずなのですのっ!」
そう思って手足をばたつかせてみますが、まあそんなことを続けても、私の体が解けていくばかりで拘束は一向に解ける気配はなかったのですわ。
ジュージューと焼けるような音を立てて私の肌が焼かれて行きますの。
「……はぁ、ですわ」
いくら私が再生能力高いとはいえ、肌を焼かれる感覚は凄い痛いんですわよ⁉
「ぐぬぬー、だれかー誰か助けてですわあああー!」
そう言って私が助けを求めた時、外から少女の声が聞こえてきた。
「……ライジング・クラッシュ!」
その瞬間、まるで雷が落ちたような音が下かと思えば、私は外へと放り出されていましたわ。
「……へ?」
空中に投げ出された私は地面に向かっておちていくのですわ。
……まあ、どんなに高いところから落とされても私の体がミンチになるだけなので死ぬことはないのですが……
「わわわ、落っこちるのですわあああ⁉」
やっぱり落っこちるのも怖いですのおお!
「ぎゃあああああ‼」
そう叫ぶ私の体を、誰かが支えましたわ。
「よっと、大丈夫かい?」
「へ?」
そう言って私の体を受け止めた人は、後ろを振り返った。
「……やっぱ、手加減したから一撃で仕留められなかったか」
後ろから追ってくる植物の魔物の触手を見てそう言うと、ザザザ―と地面で足を止め、私を抱えたまま回し蹴りを叩きこみましたわ。
「次で終わりだ……ライジング・ショット」
そう言って、蹴りを叩きこんだ瞬間、植物の魔物は雷に変わりましたわ。
正確に言えば、体中に電撃が走り、その電気が魔物の体を包み込んでいましたの。
何言ってるのか分からないと思いますが、それが私が見たままだったのですわ。
しかしその姿も一瞬のことで、次の瞬間植物の魔物が居た場所には真っ黒な焦げカスが存在していましたわ。
「大丈夫か?」
「は、ハイですの」
そう言うとその人……黒髪のツインテールの少女は「そうか! ならよかった」と笑いましたわ。
「……あの、すみませんが何処かであったことありますの?」
「あったこと? ……うーん、ん? あれ、なんか君見覚えあるな」
「そうですわよね、どこかで……うーん」
そう言って首を傾げ互いに互いを見ていると目の前の少女は突然顔を真っ赤にして目をそらしましたの。
「どうしたんですの?」
「いや、あの……服」
「……服?」
あ、そう言えば私下着姿でしたわね。
……ん? ですが、今気が付きましたが……なんかさっきよりスース―するような?
そう首をかしげて、自分の体を見ましたわ。
すっぽんぽんでまな板な私のぷにぷにの素肌。
まさしく、メスガキ体型と呼ばれる私の可愛らしい裸体がそこにはあったのですわ。
まあ、つまり簡潔に言えば……
「全裸になっちゃってるのですわああああ⁉」
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この卑しい魔女に是非とも飴ちゃんくださいなのです。お願いしますなのです‼
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ダンジョンで死んだ底辺配信者はゾンビになってからバズり始める 青薔薇の魔女 @aomazyosama
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