一言一句が重みと深みを持つ、夏の物語

 もう早くデビューしてほしいなぁとしか思えません。
 僕は今中学生ですけど、高校生になったらここまで書けるようになるかな? とも思います。

 春野カスミさんは、なんというか似たような名前の方をカクヨム甲子園で去年、読ませていただいていた記憶があったので、この人じゃないかとプロフィールページを見ると、なんと去年の一一月に登録されています。
 もしこの時から小説を始めたのだとしたら驚異的です。
 そうでなくても、これはすごいです。本当に早くデビューしてほしいなぁと思うほど才能の輝きがうかがえます。僕にも筆力を分けてほしいくらいです(笑)

 さて、現在カクヨム甲子園ショート部門で一番の票を集めているこの作品ですが、すごいのがやっぱり文章表現。
 一言一句がすごい重みと深みを持つわけなんですよ。なんというか、それを読むとすんと胸の奥に落ちて、それがずっと溜まっていって、読み終えると「あぁ……」と、なんというか呆然としてしまう。そんな感じです。
 最後の一文が個人的にはとても気に入りましたね。

 もちろんストーリーも魅力的というか、惹きつけられます。千文字も無いので、ササッと読めますしね。
 ぜひぜひ、カドカワの編集者さんには受験が終わってからアタックしてほしいところです。
 デビューされたら購入します! それほどの作品でした。階級がはるかに下の者が言うのもおかしい話ですが、あっぱれです。

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