トリアファンタジア

111年周期で王の変わる常夜の国ニフタヴィアの七番目の王アマルティア・トリアエプタ。
彼女が王に選ばれた理由はただひとつ。その時代で最も強い生物であること。
にも関わらず、たった一人の侵入者に不覚を取り意識を奪われてしまう。
次に目が覚めるとそこは森の中だった。
わけがわからないながらも現状を確認しようとしたところで、重大な事実に気がついてしまう。
それは体が縮んでいたこと。
豊満だった体や角は消え去っており、最早それは只人の姿。
姿だけならばまだ良い。さらなる問題が残されていた。
彼女の、力が失われていたこと。
元々筋力、体力といった類はなかったがそこに輪をかけて消え失せ、体力も前よりドッと落ちている。
殺されるならばまだいい。だが、生殺しは彼女にとっては癪に障る行いだったようで。また決着…続きを読む