舞台は人間とヴァンパイアが共存する世界。だが、ディアマン王国はヴァンパイアを蔑み、非友好的な態度を取り続けている。そんな中、古の盟約によりヴァンパイアの王クリストファーへ贄姫を差し出す運びとなった。それに選ばれたのが、魔力を持たないことで王家から冷遇されていたオフィーリアで――。
序盤で徹底的に冷遇されるオフィーリアですが、その優しく清らかな心根に即メロメロになってしまいました。健気で儚いオフィーリアを応援したい!さぁ、どんな残忍で冷酷なヴァンパイアの王なんだ――と読み進めていると、ディアマン王家で聞いていた話とは真逆なくらい、包容力があって優しい紳士ではありませんか。
虐げられていた王宮を出て新たな地で自由に過ごしていくうちに、傷ついたオフィーリアの心は少しずつ癒されていきます。デキる使用人のイーサンや、癒し担当のネコのパンジーも良い仕事をされました。
そして本作は異種族婚姻譚。生きる時間が違う二人が心を通わせる様子は思わずじんときてしまいます。さらには人間とヴァンパイア、ヴァンパイア同士でも過激派と穏健派など、対立が後を絶ちません。そんな悲しい世界を変えるのが、運命の二人だったのです。魔力がないと虐げられていたオフィーリアの成長にもご注目ください!
シンデレラストーリーがお好きな方には堪らない極上のハッピーエンドが待っています。ぜひご一読ください!
人間とヴァンパイアの異種族結婚。主人公のオフィーリアは、その出自から虐げられています。そんな彼女を救ったのは、優しいヴァンパイアでした。
世界観と設定がまず面白いなと思いました。
ヴァンパイアの一族も一枚岩ではなく、人間とも諸々ある。
こういったヴァンパイアものは私にとって非常に珍しく、面白く感じられました。
クリストファー様がとにかくダンディーですね。
こんなん絶対惚れるって!をナチュラルに繰り出すクリストファー様。
笑顔の戻ったオフィーリアとのやりとりには、微笑ましかったです。
ラストも圧巻。
王道の展開ながらも行き着かせぬハラハラ感に、没入してしまいました。
これかも素晴らしい作品を紡いでいただきたいと思います💕
人間とヴァンパイアの異種間婚。
『冷遇』の名のごとく、ヒロインのオフィーリアは大変な境遇であった。
第三王女であるにも関わらず、魔力がないからと言って家族に忌み嫌われるのには心が痛むし、残虐と噂のヴァンパイア王に嫁がされてどうなるのかと、序盤はハラハラ展開。
ところがオフィーリアの予想に反して、ヴァンパイアの国はオフィーリアを優しく受け入れる。特に執事の紳士的なふるまいはとても素敵だ。
国王のクリストファーも、冷たい態度ではあるものの排除や暴力とは無縁で、ふたりは徐々に距離を縮め、お互いの理解を深めていく。
オフィーリアの秘密や、クリストファーの抱えた心の傷、ヴァンパイア同士の争い、人間との争いなど権力や種族もからめて複雑な背景があり、一筋縄ではいかない。
それでも相手を思い合い、確実に心を寄せていく二人を応援しながら見守っているうちに、素敵なハッピーエンドを迎えている。そんな物語です。
是非、ご一読ください。
人間とヴァンパイアの和平のために捧げられる『贄姫』
ヴァンパイアの王、クリストファーの元に捧げられるのだが、最近は『贄姫』が頻繁に亡くなっていて、よくない噂が飛び交う。
ヴァンパイアと敵対しているため、誰もその噂を疑わない。
故に『贄姫』として白羽の矢が立ったのが、ディアマン王国の第三王女、オフィーリアだった。
出自だけでなく、魔力がないということからも虐げられるオフィーリア。
クリストファーの元へ行き、ヴァンパイアのこと、彼のことを知るうちに次第に……。
ゆっくりとお互いに歩み寄る、その時間の流れと気持ちの変化が絶妙で、読んでいてとても心地よかったです。
相手を尊重し、踏み込み過ぎず、でも大事に想う関係も素敵でした。
お陰で読んでいる私までも癒されているようで……。
そんな素敵なお話を読んでみませんか?
魔力を持たない事で継母達に虐げられていた、ディアマン王国の王女であるオフィーリア。
彼女はある日、人間と敵対しているヴァンパイアとの和平の為に捧げられる贄姫として、ヴァンパイアの王クリストファーの元に嫁ぐ事になります。
冷酷無慈悲なヴァンパイアの王と言われていたクリストファーの元で、彼やヴァンパイアの事を知っていくオフィーリアは、今までより穏やかな時間を過ごし、次第に彼との距離を縮めていきます。
ヴァンパイアと人間との対立というと怖いイメージもあるかもしれませんが、こちらのお話はとても優しくてあたたかみのあるお話だと思いました。
特にオフィーリアとクリストファーの二人が互いを知って距離を縮めていく過程や、二人のやりとりがとてもほんわりとしていて可愛らしく、本当に素敵です。
勿論、二人が巻き込まれていく大きな問題にハラハラしてしまう所もあり、最後まで二人がどうなってしまうのだろうと思いながら読んでいました。
是非最後まで二人の行く末を読んでみて欲しい素敵なお話です!
魔力が無いために、実の父から見向きもされず、義母や義姉達から虐げられているオフィーリア王女。
「『王女様』なのに、何でこんな酷い目に…!? 」
ムキーッ!となる気持ちをぐっと抑えて、読み進めて行くと…ついには『ヴァンパイアの贄姫』になることに!
「えっ、かわいそ過ぎる!どーなるの!?」とハラハラしていると、意外にも紳士なヴァンパイア、クリストファーとの出会いが!
そこから、オフィーリアの傷付いてボロボロな心を、ゆっくりと癒してくれる日々が始まるのです。
オフィーリアとクリストファーが、心を通わせる過程を。
どんどん強くなって行く、オフィーリアの心を。
そして、2人の結末を…どうぞ、ゆっくりとお楽しみください♪