超絶お嬢様学校の『聖ヒルデガルト学園』では、新入生と一つ学年が上の生徒が『姉』『妹』となって相部屋で生活する一年があります。
その絆は海よりも深く大切にされていました。
二年生になって『姉』となった藍奈は、自分の『妹』となった叶愛との生活を楽しみにしていましたが、思い描いたような反応とは程遠く。お嬢様学校に似つかわしく無いと藍奈が思ってしまう、野球部を作りたいとまで言い始めました。
理想とは違う展開にがっかりして思い悩む藍奈。
一方で叶愛の方も、自分が藍奈の妹として相応しくないのではと悩みます。
そんな二人も、周囲の仲間達との交流を通して、力強く成長していきます。
思春期は、理想と現実の間で揺れ動く時期。自分の悩みに真正面から向き合って、本当の自分の理想を見つけ出していく二人が眩しく応援したくなる作品です。
お勧めです!
女子校に女子野球部をつくる物語。というだけならば、そこまでめずらしい話ではないかもしれません。しかしそれが日本屈指のお嬢さま学校であったならどうでしょう。
女子高特有の世界にお嬢さま要素が加わって、さらにはお嬢さまとは対局にあるようなスポーツである野球に青春をかけるわけです。
ひかえめにいって、だいぶ楽しいことになっております。
コメント欄も楽しいことになってます。
ギャル語の感染力も相当高いと思ってたんですが、お嬢さま語の感染力もすさまじいですね。笑
百合が好きな方。野球が好きな方。女子がわちゃわちゃしているのを愛でたい方。どうぞご覧あれ。
超御嬢様学校の寮の一室。主人公は「お姉さま」と慕っていた同室の先輩と別れた。新入生が入学して、今度は主人公が「姉」となり、新入生が「妹」になるからだ。待ちわびた「妹」に、主人公の胸は高鳴った。そして、「妹」が入学し、入寮した。甘い「姉妹」関係が始まる。そう思っていたのに、「妹」は入学早々に、野球部の設立を目指すというのだった。「妹」の願いは叶えてあげたい。しかしここは超御嬢様高校。泥のつくスポーツはふさわしくないのでは?
チェス部に所属し、勉強熱心な主人公は、そう思いつつも、「妹」を助けることに。元気な「妹」はビラを配れば無視されて、上級生から嫌がらせを受ける。そこにも主人公は助けに入り、ついには「妹」に協力することに。
野球部には紆余曲折を経て、様々な生徒たちが集まって来た。しかし、道具が揃ってルールを知識として知っていても、野球のやり方が分かっていない。主人公も徐々にやきもきさせられて……。
「姉妹」の美しい愛と、花園めいた高校生活。そこに野球。
かつてない組み合わせで描かれる、新しい高校野球小説誕生!
百合がお好きな方、野球がお好きな方、両方お好きな方に特にお勧めです。
是非、御一読下さい!
高校野球っておもしろいですよね。彼らの汗と涙と笑顔は、まさしく青春そのもの。
でも、そこにいるのは男子ばかり。女子はマネージャー。
女子だって野球がしたいんだよ!甲子園を目指したいんだよ!!
でもね、実際問題、男子と女子とでは体格差や脚力や肩の強さが違う。女子はいつの間にか野球することを諦めてしまう。
でも本当にそれでいいの?
お嬢様学校だけれど、野球部を作ろうよ!!
この作品は、女子校で女子野球部を作ろうとする物語。
しかしすごいのは、ただの青春物語ではないということ。だって登場人物たちがお嬢様なんですもの!
野球部を作ろうとするのは一年生の叶愛。
二年生である藍奈は、野球に複雑な感情を抱きながらも、叶愛に理解を示します。
この二人は寮が同室ということで、姉妹の関係が結ばれています。
妹である叶愛を守ろうとする藍奈お姉様。
藍奈お姉様を慕う妹、叶愛。
運命ともいえるこの尊い関係をなんとお呼びすればいいのでしょう!
ドキドキしてしまう私がいます。
それにしても……。
野球とお嬢様と百合って共存できるのですね。
そこに驚きと尊敬を感じます。
作者である羽間さんの性癖が詰まっているだろう、この作品。
野球好きはもちろん。お嬢様の世界に染まりたい方もぜひ拝読してくださいませ。
並々ならぬ熱量を注ぎこんで書かれた本作。
一読して、まず作者様はよほど野球が好きなんだろうな、と思いました。
そのくらい、溢れる情熱が伝わってくる作品です。
登場するキャラクターたちも個性的で、実に生き生きと描かれています。
また、品がよいのも◎。
必ず推しが見つかるのではないでしょうか。
心情描写も巧みで、女の子が集まればそりゃこういう気持ちにもなるよね、と納得しながら読み進めることができます。
ちょっとした嫉妬なども、この作品をより美しく輝かせるエッセンスになっているように感じました。
それと、これは余談になりますが、コメント欄も皆さんお上品で素敵なので、それだけでも一読の価値ありです。
こういう世界観が好きな方はたくさんいらっしゃると思いますし、もちろん、どなたでも楽しめる作品です。
一度お手に取ってみてはいかがでしょうか。
野球小説といえば、汗にまみれて泥にまみれて……。
熱血な青春を思い出す人が多いと思いますが、そんな常識を見事に(良い意味で)覆す小説です!
全国的にも数少ない女子野球部☆
それも、全寮制のお嬢様学校に創設しようというのだから、それだけでおもしろいです!
当然、出てくる生徒は、有名企業のご令嬢で、言動の一つ一つに気品が溢れていますが、心の奥底でバチバチと火花を散らすシーンもあり、そしてガールズラブな要素もあり、お嬢様学校の雰囲気がこれでもかと言うほど盛り込まれています!
そして、部の創設に奔走し、部員集めに奔走し、でも多くが未経験者で、甲子園のグラウンドに立つのは、長い道のりだと思いますが(女子の高校野球は決勝大会のみ甲子園球場で行われます)、波乱万丈のお嬢様たちの活躍を見守っていきたいと思います!
舞台は日本屈指のお嬢様たちが集まる全寮制の女子高、聖ヒルデガルド学園。
真の淑女だけが入学を許されたこの学園で、あろうことか野球部なんてものを立ち上げようという新入生が入学してきますのよ!
野球!
汚らしい! 丸刈りでうさぎ飛びをさせられ、挙句、重いコンダラを引っ張ることを強要される野蛮極まりないスポーツ!
汗だらけ泥だらけになる淑女らしからぬ球技など、この学園で許されるはずもありませんわ!
さて、主人公「松蔭寺藍奈」さんはそんな野球に、複雑な愛憎を抱く二年生。
野球というゲームの面白さ、奥深さを知りながらも、性差による悔しさも知るご様子。
そんな藍奈さんは、野球部を作りたいという可愛い新入生「仰木叶愛」さんの情熱に、最初こそよい顔をしていなかったけれども、そこはやはり可愛い後輩のため、心優しいお姉様らしく「野球部設立」に手を差し伸べていくのですわ……。
徹底した藍奈さんのカリカチュアめいたお嬢様言葉で紡がれる一人称のストーリーテリング。
お姉様(上級生)と妹(下級生)との先輩後輩の関係を超えた愛……そう、百合。
野球部設立に集まってくる、ひと癖もふた癖もある少女たち。
ああ! なんと魅力的なのでしょう!
これは、男子のものと思われている野球に挑戦する淑女たちの物語!
がむしゃらでもいいじゃありませんか! 泥にまみれた美しさだってございますのよ!
え!? まだお読みになっていないですって!?
なんということでしょう! ただちに一塁へ出塁なさいっ!
第1章の最後(現時点での最新話)まで読んでレビューを書いています。
全寮制の女子高である聖ヒルデガルド学園は、お嬢さま学校!
そんな学園には野球部はありません。
ですが、一年生の仰木叶愛が野球部を作ろうと動きだします。
そんな仰木叶愛と寮で同室になった二年生の松蔭寺藍奈がこの物語の語り手であり、主人公。藍奈は後輩の叶愛のまわりで巻き起こる問題を目にし、ハラハラしたり、モヤモヤしたりすることになります。
なぜなら、この学園には女子野球部が発足することを良く思わない人たちがいるから。そして、藍奈自身も野球には関わりたくないと思っています。
しかし、同室の姉(先輩)としては妹(後輩)を助けてあげたい。それに、叶愛の熱意にほだされもして、おもわず叶愛を助けてしまい……
女性同士の熱い友情に萌えました( *´艸`)vV
女の子同士が助け合うすがたって、ほんとうに尊い☆
妹を助ける姉、ほんとうにカッコイイです(((o(*゚▽゚*)o)))
部発足を邪魔されるというシリアスな問題が起きますが、藍奈の語りが軽妙で辛い話も楽しくすいすい読めます!
野球部を作り、野球を通して友情を描くのが本作のメインストーリー。
なのですが……
わたしはもうひとつ、気にしている展開があります。
それは藍奈の夢が叶うかどうか(笑)
藍奈は叶愛に『松蔭寺お姉様』ではなく『藍奈お姉様』と呼んでもらいたいんです。
はやく『藍奈お姉様』と呼んでもらえる日が来るといいな(●´ω`●)♪
そういえば、お嬢様語でレビュー書けなくてごめんなさい(笑)
われこそは!と言う人は、お嬢さま言葉でコメントに挑戦してみて欲しい(笑)(笑)
わたくしは! 野球に! 関わりませんわ!!
そんな藍奈のもとに現れたルームメイトの「妹」は、キャッチャーの仰木叶愛(おおぎかなめ)。
「私が入りたい部活は、この学校にないんです。だから作るんです。女子野球部を!」
そうして叶愛は女子野球部の部員を呼びかけるも、周りは冷たい反応ばかり。
野球には根付いた悪印象がある……。それがわかっていていながらも、戦う叶愛。
野球は嫌い。
男子よりも遅い球速も。
セーフになるはずのプレーが、女子の脚力ではアウトになることも。
そして一番許せないのは、埋められない体格の違いを男子に比べられること。
女子野球にそんな想いを持つ藍奈だが、叶愛の戦いに少しずつ夢を見て……。
聖ヒルデガルド学園女子野球部、ここに発足!
入部者募集中!
本編もそうですけど、こちらのお話、特に注目していただきたいのはコメント欄でございますわ。
お気づきになられたかしら。
なんと、コメント欄もお嬢様言葉が飛びかっておりますの。
そうです、お嬢様言葉は伝染するのですわ。
かくいうわたくしも、拙いながらもどうにかお嬢様言葉モドキでこちらのレビューをしたためまして候。
さて、こちらのお話。
ざっくりご説明いたしますと、生粋のお嬢様達がお通い遊ばせられる名門女子校で、ななななんと、野球部を設立しようなどという神をも恐れぬ所業に打って出た新入生と、その『お姉様』である同室の上級生のそれはそれは耽美な百合百合しいお話になるのか否か、というところで第一章は終了しておりますの。
いえ、百合百合しいだけのお話で終わるはずがございませんわ。前後左右、どこを見渡してもお可愛らしい女子達が汗をきらきらと輝かせて、ついでに瞳もきらきらと輝かせながら、あともちろん手入れの行き届いた御髪をもきらきらと輝かせながら――もうとにかくきらきらと何かを振りまきつつ白球を追いかける青春ドラマが展開されること間違いなしなのですけれど、なんか思った以上に皆さん野球に関して素人すぎて、コメント欄も困惑ですの。もうほんとこれからどうなってしまいますの――状態ですの。
そろそろわたくしの『お嬢様言葉』にも無理が出て来ましたので、この辺でごきげんようさせていただきますけれど、もうとにかく読んでいるとなんだかとってもノーブルなお気持ちになってしまう物語ですわ。
いまのうちに一章をお読みになって第二章を心待ちにいたしましょう!
お覚悟はよろしくて?!
泣く子も黙るお嬢様学校(高校)の聖ヒルデガルド学園に、まさかの女子野球部を作ろうだなんて子が入学して来たんですわ。
わたくし、それを聞いて不安になったんですの。だって、お嬢様って野球みたいな泥だらけになるスポーツってなさらないじゃないですの。
でも、徐々にメンバーが集まって来たんですのよ。
でも、皆様野球のルールすら知らない素人ばかりですの。前途多難すぎて胸がはりさけそうになりますわ。
このお話を拝読しておりますと、わたくしの口調もお嬢様のそれになってしまうんですの。それどころか、自分の出身女子校もこんなお嬢様学校だったかしら? と錯覚までしてしまうほどですのよ。
皆様、可憐な女子たちが汗水たらして野球をするこのお話をぜひ読んでみませんこと?
きっとあなたの口調もお嬢様語になること間違いなしですのよ。
オススメですわ♡
舞台は全寮制の女子高、聖ヒルデガルド学園。
上品なお嬢様校ですが、主人公藍奈のルームメイトになった一学年下の女の子、叶愛ちゃんが学校に野球部を作ろうとする事で、藍奈の周りも騒がしくなっていくのです。
お嬢様校において、野球をやりたいという子は少数派。反対意見の人は多く、藍奈もいい顔はしていません。
けど可愛い妹分の叶愛ちゃんの事は放っておけない。そんな悩める女の子達のお話です。
そしてこのお話の大きな特徴が、文章!
「ごきげんよう」とか「よろしくてよ」とか、お嬢様言葉ってあるじゃないですか。現代の小説でこれらの言葉を使うと、大抵世界観が合わずに違和感が出るのですが、本作はこれらの言葉が自然と出てきておかしくない世界観なのです。
皆さん、漫画やアニメに出てくるような、お上品なお嬢様校をイメージしてみてください……はい、今イメージした世界が、まさにこのお話の舞台なのです!
女子生徒同士の何でもない普通の会話でも、ほんのりと百合オーラが漂っていて、読んでいると主人公藍奈のことを『藍奈お姉様』と呼びたくなる。
そんなザ・お嬢様校の雰囲気が、クセになるのですよね。
読者もこの空気に入り込んでいるせいか、作品に寄せられるコメントもお嬢様言葉になっています!
そしてそんな聖ヒルデガルド学園で、はたして野球部を作ることができるのか?
愛奈は妹分の叶愛を、どう可愛がっていくのか!
悩みあり、友情ありの女の子達の青春を、覗いてみてください。
本作は、全寮制の女子高、聖ヒルデガルド学園に、新しく野球部を作る物語。
なのですが、野球要素はもちろん、お嬢様校要素が非常に濃厚。
「お姉様」とか、「よくってよ」とか、そういう言葉が飛び交うような、いかにも雅な世界なのです。
彼女たちにとっては普通の会話でも、雰囲気は完全に百合。いや、彼女たちの間でも、実はある程度百合を意識しているのか?
とにかく、百合オーラが吹き出ているのです。
しかしそんな学園において、野球部を作ろうとするのは非常に異端。
最初に言い始めた叶愛は、周りから浮いてしまいます。
確かに、雅な百合オーラ溢れるこの学園に、荒々しく野球をする様子は似合わないかも。
なんて思ってはいけません。確かに今までの伝統からは外れるかもしれませんが、この変化はきっと進歩というもの。
叶愛のルームメイトのお姉様こと藍奈も、最初は良い顔をしませんが、しだいにその熱意に心動かされることに。
あと、作中で野球における女子と男子の差について語られる場面がありますが、女子野球だって凄いのです。
特に日本の女子野球は、ワールドカップ6連覇中。皆さん知ってましたか?
本作を読んで少しでも女子野球に興味を持っていると次のワールドカップ応援にも熱が入るかも。