概要
赤紙一枚で出征した若者の銃口の先には、いったい誰がおったん?
1894年の朝鮮・甲午農民戦争「鎮圧」に出征した徳島の農民の話を、大クスの祠の主・藤兵衛狸が語ります。
8月は「戦争を考える」「戦争犠牲者に思いを馳せる」季節ですが、その語られ方に、いつも名状しがたいもやもやを感じていました。拙い作品ですが、そのへんを描き出す試みをしてみました。
*先日upした『狸火』の外伝です。
『狸火』 https://kakuyomu.jp/works/16817330660110362077
*柴田恭太朗様自主企画 【三題噺 #25】「リモコン」「青い鳥」「峠」/【三題噺 #9】「音楽」「雷」「窓」 参加作品
https://kakuyomu.jp/works/16817330658497250420/episodes/168173306617090835
8月は「戦争を考える」「戦争犠牲者に思いを馳せる」季節ですが、その語られ方に、いつも名状しがたいもやもやを感じていました。拙い作品ですが、そのへんを描き出す試みをしてみました。
*先日upした『狸火』の外伝です。
『狸火』 https://kakuyomu.jp/works/16817330660110362077
*柴田恭太朗様自主企画 【三題噺 #25】「リモコン」「青い鳥」「峠」/【三題噺 #9】「音楽」「雷」「窓」 参加作品
https://kakuyomu.jp/works/16817330658497250420/episodes/168173306617090835
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!時代の悲哀を綴る、狸の戦争記憶
「楠藤兵衛狸 朝鮮従軍記」は、歴史の深淵を見つめる非常に印象的な作品です。狸の視点から語られるこの物語は、明治時代の日本と朝鮮の戦争を舞台に、人間と自然、そして戦争の残酷さを織り交ぜています。
主人公である楠藤兵衛狸の物語は、単なる戦記ではなく、戦争が人間だけでなく、自然界にも与える影響を深く掘り下げています。彼の人間との関わりや、戦地での経験は、読者に強い感情を喚起します。
物語の中で狸が目撃する人間の姿は、戦争の悲劇と人間性の複雑さを浮き彫りにします。狸の視点が、戦争の現実をより深く、より生々しく伝えてくれます。
また、物語はただ悲しいだけでなく、狸と人間の交流や狸自身の火術を使っ…続きを読む