湿度や匂いや音や手触りを感じるような硬質の筆致が良いです。銃器の出てくる小説にはとても合う。わりと同じトーンで流れるので、AメロBメロサビみたいな強弱というか高低というか緩急があるものも読んでみたいです。
アングラ系が好きな方、もっと具体的に言うと、「ブラックラグーン」が好きならどハマりすることでしょう。様々な銃が出てくる点と、描写が濃厚な点はとても良いです。ただ一点だけ、台詞の文が他の文章に紛れて読みにくいので、行間に余裕を持たせるだけでまた良い印象の小説になるのではと思います。 タボール。いいですよね。私も好きです。