第7話 プライド

「今度こそ追試に引っかかりませんように!!」


 小さく呟きながら両手をしっかり組んで、誰にともなく祈ってみる。

 昨日また、数学の小テストがあって、今日その答案が返されるからだ。次の、数学の時間に。


「大丈夫だと思うよ、春原さん。テスト前、一緒に頑張ったじゃない」


 後ろの席から、横山さんがそう優しい言葉をかけてくれたというのに、


「テストの前だけ頑張っても意味無いと思うけど」


 隣の席の板倉くんは、私の席とは反対側の窓の方を眺めながらボソッとそんな事を言う。


 分かってる! 私だって分かってるっ!

 でも、数学メチャクチャ苦手なんだもんっ!


 ちょっとだけ頭にきて板倉くんが視界に入らない方を見ると、ちょうど剣持くんの姿が目に入った。


 剣持くん。

 剣持 敬。

 私と同じクラスで、体育とか音楽とかははちょっと苦手みたいだけど、成績はいつでも学年トップ。もちろんクラスでもトップ。

 大人しいからか、あまりクラスで目立つ人ではないけど、みんな剣持くんのことすごいって思ってる。だって本当に頭いいし、いっつも一番だから。

 すごすぎて、難しいテストでもいつもひとりで平均点上げちゃうから、『もぅっ!』って思っちゃう事があるくらい。


 いいなぁ、剣持くんは余裕で。きっとあんなテストだって、簡単に解けちゃったんだろうな。


 そう思うくらい、私の視線の先の剣持くんは、余裕そうな涼しい顔をしていた。


 休憩時間が終わるとすぐ、ガラリと教室の扉が開き、先生が入って来た。


 野田先生。

 野田 定敏。

 私たちのクラスの副担任の先生で、担当教科は数学。

 年は多分、私のお母さんよりちょっと年上くらいかな。

 いつも難しい顔してるし、私は数学が苦手だから、野田先生もちょっと苦手。

 でも、青山さんの事件の時には、担任の先生と一緒に側に控えていてくれたらしい。

 私は全然気づかなかったけど。


「では、授業を始める」


 そう言うと、先生は手に持っていた教科書を開き、くるりと後ろを向いて黒板に何やら書き始めた。


 あれ?

 テストの答案、今日は返ってこないのかな?

 いつもだったら、次の日に返ってくるのに。


 教卓の上を見てみれば、答案用紙らしきものは見当たらない。

 ホッとしながらも、緊張する時間が延びた事だけだということに気づいてしまった私は、あまり授業に集中することができなかった。



「春原」

「はい? なんですか?」


 帰りのホームルームが終わると、何故か担任の永田先生に呼び止められた。


 永田先生。

 永田 英介。

 私たちのクラスの担任の先生で、担当教科は古典。

 年は私のお母さんよりもだいぶ若く見える。童顔なのもあると思うけど。

 気さくな感じでお兄さんぽくて話しやすいし、私は古典が好きだから、永田先生も好き。

 永田先生も、青山さんの事件の時には野田先生と一緒に側に控えてくれていたらしい。

 私は全然気づいていなかったけど。


「あとでちょっと職員室に来てくれないか」

「……はい」


 どうしよう?

 数学の小テストの点数があまりに悪くて呼び出しがかかったのかな。

 でも、呼び出すなら野田先生だと思うんだけどな。う~ん……


 考えながら職員室に着くと、永田先生が応接用の席から、パーティション越しに私を手招きする。

 応接用の席はパーティションで囲まれていて、他の先生たちの席からは見えないようになっている。


「春原、こっちこっち」


 なんで、応接用の席?


 不思議に思いながらも応接用の席に向かうと、そこには永田先生だけではなく、野田先生も座っていた。


「げっ」

「なんだ?」


 思わず発してしまった声に、野田先生がジロリと目を上げて私を見る。


 でも、だって仕方ないじゃないっ!

 永田先生だけじゃなくて野田先生までいるって事は、それは、つまり―


「やっぱり私また、数学追試なんですか⁉」

「違うよ、春原」

「違うかどうかすら分からないじゃないですか、永田先生」

「はぁ、まぁ、それは……そうですね。まぁ、春原、とりあえず座ってくれ」


 永田先生に促されて、私は仕方なく永田先生と野田先生が座っているソファの前のソファに座る。なんだかとても居心地が悪い。

 だけど、野田先生が言っていた言葉がとてもひっかかって、座ると同時に野田先生に聞いてみた。


「あの、昨日のテストってまだ採点終わってないんですか?」


 野田先生は私の質問には答えず、困ったように永田先生を見る。


「じつはそのことで、春原にお願いがあるんだ」


 野田先生に小さく頷いてから、永田先生は私に言った。


「え? 私に? お願い、ですか?」

「うん。春原に、というか、春原と―」


 永田先生の話を聞き終えた私は、なかなか事態が飲み込めなくて、暫くの間永田先生と野田先生の顔を交互に見ながら目をパチクリさせていた。



 翌朝。

 少し早めに登校した私は、昇降口で今や遅しと板倉くんを待ち構えていた。


「おはよう、春原さん」

「あっ、おはよう、横山さん」

「どうしたの? 教室、行かないの?」

「う、うん、ちょっと……」

「じゃ、わたし先に行ってるね」

「うん」


 こんな時に限って、板倉くんはなかなか来ない。


「あれ? どうした春原? 誰か待ってるのか?」


 朝練を終えた達川くんまでもが、既に教室へと向かっている。


「うん、ちょっと」

「もしかして、板倉?」

「うん、あはっ」

「板倉ならもうすぐ来るよ」


 ちょうど小走りにやってきた月海くんが、昇降口で慌てて靴を履き替える。


「さっき僕の後ろにいたから……ほら」


 見れば、髪に寝ぐせがついたままの板倉くんが、慌てた様子もなく歩いて来ていた。


「ありがと、月海くん」

「久志がこんなギリギリなんて珍しいな」

「うん、朝食に時間掛け過ぎちゃって」

「何作ってたんだよ?」

「秘密。今度のお弁当に入れるから楽しみにしてて」

「おぅっ!」


 達川くんと月海くんが並んで教室へと歩いて行く。

 その姿を見送って、私は板倉くんへ声をかけた。


「板倉くんっ! 早くっ!」



 同じクラスで、今は隣の席でもある板倉くん。

 板倉 学。

 いつもひとりでぼんやりとみんなを眺めているか、そうでなければ黙々と本を読んでいる。

 一言で言えば、『何を考えているかわからない奴』。

 それが、板倉くんだ。

 こう言うと、クラスの中では浮いていて存在感が薄そうな感じがするだろうけど、実際は真逆。

 彼は度々、クラスメイトから―最近では他のクラスのみならず……これはまた後で―困りごとを相談されては、抜群のアドバイスで困りごとを解決している、密かな人気者。

『人気者』になぜ『密かな』という形容詞が付くのか。

 それは。

 彼が人を寄せ付けないオーラを醸し出しているから、だと言う。

 私にはそのオーラとやらは良く分からないけれど、確かに取っつきにくいことは取っつきにくい。ただ、彼は本当は優しいということも知っている。

 そう。

 何を隠そうこの私も、あのストーカー事件以来、彼のファンの一人になっていたのだ。



「お前、いつから俺の助手になったんだ?」


 ようやく捕まえた板倉くんを廊下の影に引きずり込んで、前日に永田先生から聞いた話を板倉くんに手短に話すと、板倉くんはニヤッと笑って言った。


「別にっ! 違うけどっ! 先生たちが勝手そう思ってるだけだからねっ!」


 そう、先生たちが本当に用があったのは私でなく、板倉くんだった。

 先生たちは、板倉くんが色々と問題を解決している事を知っていたのだけど、何故か私は板倉くんの助手をしているということになっていた。

 そして、その板倉くんの力を見込んで、解決して欲しい事件があるとのこと。

 それは、消えてしまった数学の小テストの答案用紙を見つけて欲しい、ということだった。

 一昨日行われた数学の小テスト、昨日返ってくると思っていた答案用紙は、野田先生が採点する前にどこかへ消えてしまっていたというのだ。


「で? 消えた答案用紙を見つけて欲しいって?」

「うん」

「それだけ?」

「うん。それだけ、だけど」

「ふうん?」

「あっ、でも期限は今週中だって」

「今日が水曜だから、今日入れても3日、ってことか」

「そう、だね」


 ふぅ、と板倉くんが溜息をついた時、予鈴が鳴り響いた。


「とりあえず教室に行くぞ。遅刻はゴメンだ」


 板倉くんは、私を置いてさっさと歩き出す。


「待ってよ、板倉くん!」

「急げ、助手」

「だからっ! 違うってば!」


 昨日先生たちは、私にこう言った。『助手の春原から板倉に、答案用紙を見つけてくれってお願いしてくれないか?』って。

 板倉くんは引き受けてくれるはず。だって、『断る』とは言わなかったし、『とりあえず』って言ったから。

 だから、私は自分の役割は果たしたはず。あとは板倉くんが答案用紙を見つけられるかどうか。

 ……私としては、見つかってくれなくてもいいんだけどね、全然。



 その日の板倉くんは、いつもと変わらずに過ごしているように見えた。

 違う事と言えば、一度も本を読んでいなかった事。

 休み時間になるたびに、板倉くんはぼんやりと教室を眺めていた。

 きっと板倉くんなりに消えた答案用紙をどうやって探そうか考えているのだろうと、敢えて声は掛けなかった。


 次の日も板倉くんはいつもと変わらずに過ごしているように見えた。

 期限は翌日だと言うのに。

 だけど急かすのも悪いかなと思って、やっぱり声は掛けないでおいた。


 そして迎えた、期限の最終日。

 朝からぼんやりとしているだけの板倉くんに、さすがに心配になった私は、とうとう声を掛けてしまった。


「板倉くん、大丈夫?」

「ん? なにがだ?」


 頬杖をつきながら、板倉くんが私を見る。


「なにって」


 もしかして、先生からのお願いを忘れているのだろうかと焦る私に、板倉くんは言った。


「あぁ、数学のテストのことか?」


 その声は、普段の板倉くんの声から比べると少し大きめの声。


「心配するな。俺に任せておけ」

「えっ?」

「その代わり、容赦はしないからな?」

「は?」

「じゃ、放課後な」


 言うだけ言うと、板倉くんはまた、ぼんやりと教室を眺めはじめた。


 板倉くんの言っている意味は全然分からなかったけど、多分もう何かに気づいているのだろうと思った。


 もしかしたら、放課後に教えてくれる、ってことなのかな?


 答案用紙が見つかって欲しいような、欲しくないような、複雑な気持ちを抱えながら、私は期限最終日の放課後を迎えた。



「望、図書館行くぞ」

「あ、うん」


 帰りのホームルームが終わるとすぐ、隣の席の私に言うには大きすぎるんじゃないかと思うくらいの声でそう言うと、板倉くんは鞄を持ってさっさと教室を出て行く。

 私も鞄を持って教室を出たところで、腕を強く掴まれた。


「なっ、何して」

「しっ」


 私の腕を掴んでいない方の板倉くんの指が、私の唇に触れる。

 ドキッとしてしまった私には全く構うことなく、板倉くんは私の腕を掴んだまま足早に歩き出した―昇降口に向かって。

 図書館は、昇降口とは反対の方向だ。

 昇降口に着くと、板倉くんは私の腕を離して、一番奥の一番下、今は使われていない靴箱の蓋を開け、中から何かを取り出した。

 それは、厚みのある、大きな茶封筒だった。


「まさか、それ……」

「あぁ。確認するか?」

「いい」

「そっか。で、これを先生に渡せばいいんだな?」

「うん」


 中は見ていないけど、板倉くんが言うんだから、茶封筒の中身はきっと消えた答案用紙なんだと思う。

 中を確かめなかったのは、人の答案用紙を見る事にちょっと気が引けてしまったからだ。だって、私だって、他の人に答案用紙見られるの、イヤだもん。


「ほんとに、それだけでいいと思うか?」

「え?」

「いいわけないだろ」

「でも……」


 先生たちから頼まれたのは、『消えた答案用紙を見つけて欲しい』ということだった。

 だから、それだけでいいはず。


 だけど。


 はぁ、とため息を吐くと、板倉くんは言った。


「いいわけないよなぁ?」


 私の後ろにいる誰かに向かって。

 振り返ると。

 そこには、青い顔をした剣持くんが立っていた。


 なんで剣持くんがここに?


 驚いて剣持くんを見ていると、剣持くんは泣きそうな顔をしながら板倉くんに言った。


「ごめん……」

「謝る相手は俺じゃない」

「分かってる」

「一番がそんなに大事か?」

「えっ?」

「一番じゃなくたってお前は十分にすごいと思うぞ」

「それはどうかな」


 剣持くんはそう言って、寂しそうに笑った。

 剣持くんと板倉くんの会話を聞いて、私はどうして剣持くんが答案用紙を隠してしまったのかが分かった。

 きっと、剣持くんはこの間の小テスト、自信が無かったんだ。もしかしたら、間違えてしまった事に後から気づいたのかもしれない。

 ずっと一番の剣持くんだから、一番じゃなくなるのがイヤだったのかな。

 板倉くんの言うとおり、一番じゃなくたって、剣持くんはすごいって、みんな思っているのに。


「それに、今の内に一番じゃない景色を見ておくのも、悪くはないと思うぞ?」

「えっ?」

「考えてもみろ。この先もずっと一番でいられる保証なんて、どこにいも無いんだぞ。今の内に耐性付けておいた方がいいんじゃねぇの? こんな学校の小テストくらいで凹んでるんじゃ、いつか心がバッキリやられるぞ、お前」

「板倉……」

「こいつなんて、追試になってもこんなに明るく前向きに生きてるぞ?」


 バシッと、板倉くんの手が私の背中を強く叩く。


「いたっ! そうそう、私なんて追試になっても……って、ちょっと板倉くんっ! 余計な事言わないでよっ!」

「ふふっ」


 やっぱりまだ泣きそうな顔をしていたけれど、剣持くんは私の事を見て小さく吹き出した。

 良かった、少し元気出たかな。なんか、だしに使われたような気がしないでもないけど。


「じゃ、そろそろ行くぞ、望」

「ん? どこに?」

「職員室に決まってるだろ」


 呆れた顔をしながら、板倉くんは手に持っていた茶封筒を軽く持ち上げる。

 すると、その腕を剣持くんが掴んだ。


「待って。これ、僕が持って行ってもいいかな」

「いいけど」

「ちゃんと謝ってくるよ、先生に」


 板倉くんの手から茶封筒を抜き取り、剣持くんはようやく笑った。


「ありがとう、板倉、春原」


 職員室へと向かう剣持くんを見送りながら、板倉くんが呟く。


「多分、先生たちは分かってたと思うぞ、あいつが隠したこと」

「えっ?」

「先生たちなりの、やさしさ、ってやつなんだろうな」


 この人、本当に私と同じ年なのかな……


 何度も感じている疑問をまた板倉くんに感じてしまったのだけど、板倉くんは涼しい顔をして、鞄を持って振り返る。


「さて。行くぞ望」

「えっ? どこに?」

「図書館。さっき言っただろ」

「何しに?」


 図書館に行くと言ったのは、剣持くんを昇降口の隠し場所へおびき寄せるための口実だと思っていた私は、キョトンとして板倉くんを見た。

 事件は解決したのだ。もう図書館へ行く必要は無いと思うのだけど……


「数学のテスト対策だ。この間言ってただろ、数学教えてくれって。さすがに、代わりに追試を受けることはできないけどな」

「……あぁ」


 確かに、青山さんの事件の時に、私は板倉くんに『数学、教えてくれないかなぁ?』ってお願いをした。だけどあれは、板倉くんが『何でもいいから俺に何か頼んでみろ』って言ったからであって……


「さっきも言ったけど、容赦はしないぞ?」

「えぇっ⁉」

「もしかしたらまた追試かもしれないからな」

「そんなぁ……」


 情けない顔の私を引き連れて図書館へと向かいながら、板倉くんは言った。


「だけど、ほんとめんどくせぇな、【プライド】ってやつは」

「【プライド】、かぁ」

「あぁ。必要なものではあるけど、高すぎるとやっかい極まりない」

「確かに」


 私は、剣持くんの泣きそうな顔を思い出した。

 いつも涼しい顔をしているように見えていたけど、剣持くん、いつも一番を取るために必死だったのかもしれない。一番が当たり前って思われて。

 それで、いつの間にか自分でも、一番じゃないといけないって思いこんじゃったのかな。一番じゃない自分はダメなんだって。

 そんなこと、全然無いのに。板倉くんも言ってたけど、一番じゃなくたって剣持くんは十分すごいのに。


「お前はもっとプライド持った方がいいけどな?」

「は?」

「少なくとも、追試にひっかからない程度には」

「……あはは」


 その後の数学勉強会は、言葉通り容赦のない勉強会で、私はもう二度と板倉くんに数学を教えてなんて頼まないぞと、心に決めた。


 翌週返って来た数学のテストは、ギリギリ追試を受けなくて済む点数で、私は飛び上がって喜んで、板倉くんには呆れられ、横山さんには笑われてしまった。

 だけど、いいんだもん。追試にはひっかからなかったんだから!

 剣持くんは残念ながらやっぱり一番ではなかったけど、大喜びしている私に『良かったね』って笑いながら声を掛けてくれた。そして、うかつにも手に持ったままヒラヒラとさせていた私の答案用紙の点数が見えてしまったらしく、一瞬驚いたように目を見開いたあとで、


「良かったら、今度一緒に数学の勉強しようか?」


 なんて、提案までしてくれた。


 剣持くんならきっと、板倉くんよりも優しく分かりやすく教えてくれるに違いない。


 そう思った私は、すぐさま大きく頷いた。


「うん! お願いします!」

「えー! わたしも教えて貰いたいなぁ」


 後ろの席から、横山さんも声を上げる。すると、他の人からも


「私も!」

「俺も!」

「僕も!」


 と声が上がった。

 剣持くんは驚いた顔をしてみんなを見ているけど、そんな剣持くんを、板倉くんは穏やかな笑顔で見つめていた。

 きっと板倉くんは今、私と同じ気持ちで剣持くんを見ているんだと思った。


 ほら、これで分かったでしょ?

 一番じゃなくたって、やっぱり剣持くんはすごいって、みんな分かってるんだよ。


【終】

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犯人の名は 平 遊 @taira_yuu

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