面白すぎて一気に読んでしまいました。
一つの謎が提起され、それを追うとまた違う謎が見つかる。それを一つずつ丁寧に解き明かし、真実に辿り着く展開は、まさにミステリー物の醍醐味かと思います。
登場人物一人一人に様々なバックグラウンドがあり、共通して家庭環境や親からの愛情などの問題があります。
当人ではどうすることもできない社会的な問題を扱っている点も深く考えさせられました。(個人的な話ですが、二児の親なので物語に出てくる親たちに憤りを感じると共に、こうはならないように気をつけようという戒めにもなりました。)
最後の方も彼にとって救いのある終わり方で良かったです。
物語の締めも好きです。
キャラクターの心理描写が上手く、その時にその人がどう感じているかわかりやすかったので、まるで物語に入り込んだように夢中になりました。
個人的に大好きな宮部みゆきさんを彷彿とする展開があり、思わず興奮してしまいました。こういうの本当に大好きです。
本当に皆さんに見てほしい作品です!
素敵な作品を読ませていただき、本当にありがとうございました!