物語の没入感から、自分にスズという幼馴染がいたのかと錯覚してしまいます。ASMRを目的とした作品なのでヒロイン側のセリフしかありませんが、会話の内容がとても自然で、まるでそこに彼女がいるかのよう。約1万文字という本作ですが、二人の関係性が丁寧に描かれており、読後感が良く小説としても十分楽しめます!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(312文字)
タイトル上手く書けませんでした。ASMRやこの作品を貶める意図は一切ございません。一定数ASMR作品ということで、小説とは違うと避ける人がいらっしゃると思っています。そんな小説派の人! この作品なら納得してもらえると思います。もちろんASMRシナリオが読みたい人にもおすすめです。小説版ASMR、と先にレビューされている方がいらっしゃいますが「それだ」と思いました。
ヒロイン「園田すみれ」の人生劇。別れを繰り返していく中での関係性、セリフや地の文に巡らされた伏線も短編ながら仕込まれており、とても面白かったです。一人語り形式で音声作品としての完成度も維持しつつ、小説としての形も整っており、はえ〜と思いながら読ませていただきました。恋愛モノが好き! という方は3話完結ですぐに読めますのでオススメです。
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