勉強が嫌いだったせいで後悔した僕らへ。


 学生時代、どうしてもやりたくなかった勉強。

 大人になったらどうせ使わないよ、遊べるのは学生の特権なんだから遊んじゃおうぜ?

 そんな風に思っていた人達に送る、模範解答。



 まず、ここまでまとまった意見を学生さんが出せるということに驚嘆している。

 タイトルからするに同じ学生さんに向けた話なのかと思われたのだが、
 個人的には、勉強を蔑ろにしたツケを払っている大人の方々に読んでいただきたい作品だった。

 僕はメチャクチャ後悔している。
 偏差値の高い学校に進むための勉強があって、僕はそれに嫌気がさして逃げ出した。

 でも、当時の自分は気付いていなかった。
 学問であれ、ゲームであれ、何かを「本格的」にやるには勉強が必要であること、
 受験勉強が面白くなかったからといって、勉強そのものが面白くないとは限らないこと、
 何より、積み上げられた知識から、自分の価値観や理論を築いたり、新しい発見や切り口を導き出す面白さを。

 希望があるとするなら、勉強は学校でないと出来ないわけでもなく、資格が求められるわけでもない点だろうか。
 学生の本分を取り戻すべく、今も学びを得ているところだ。


 改めて勉強に対する気持ちを整理させてくれた本作に感謝をしたい。