第6話 入学式
大変お久しぶりです。
これから頑張って書こうと思っています。
————————————————————————
———1週間後。
異界学園の近くの家にて。
「———おにぃ、早く行こ!」
「待てよ華恋……少しは華恋の制服姿を撮らせてくれよ……」
俺は一眼レフカメラを構えて、少し丈の短いスカートの今風ブレザー姿の華恋を何度も撮る。
これは後で天国の両親に見せびらかす用ので、これから撮るのは、父さんから受け継いだ、俺と父さん直筆の『華恋成長記録本』に貼るためのものだ。
既に4冊目に入っており、今や俺の宝物である。
「おにぃ終わった?」
「おう! それじゃあ行こ———」
「れっつごー!」
俺は華恋に腕を引かれて、物凄い速度で学園へと連れて行かれた。
———異界学園の体育館。
俺達入学生の目線の先には、
茜さんの話では彼女がこの学園の学園長らしいが……アレで30代後半だと?
どう見ても、20代半ばくらいにしか見えないんだけど。
「———皆さん、御入学おめでとうございます。私は学園長の
彼女が礼をした瞬間———拍手が至る所から聞こえてきて、会場を拍手が包んだ。
ただ、その拍手の殆どが彼女の美貌に目を奪われた男子なのだが……異世界行っても男は変わらないもんだと、この光景が教えてくれる。
あ、勿論俺も虜になった1人です。
「サイコーです柚月学園長! ブラボー!」
「おにぃ!? あんな年増の何処がいいの!?」
「年増って言わない! 勿論華恋の方が何百倍も可愛いけど、これは男子のさがだから」
「むぅぅ……確かにあの年増の方がおっぱい大きい……でも! 私も将来はボインボインだから!」
どんなとこで対抗意識燃やしてんのよ我が妹よ……決しておっぱいだけが彼女の人気の理由じゃないぞ……。
俺がまだまだお子様な華恋に微笑ましく思っていると、新入生代表の挨拶が始まった。
それと同時に———皆の視線が男子も女子も合わせて、壇上に現れた絶世の美少女に釘付けとなる。
スポットライトの光でキラキラと輝く白銀の髪と瞳を持ち、胸は大き過ぎず小さ過ぎず、腰はキュッとくびれている。
更にスカートから僅かに見える太ももは程よくむちっとしていて大変えっちぃ。
そんな圧倒的なオーラを放つ今まで見たこともない様な美少女に、誰も彼もが目を奪われていた。
「おお……これは相当ですな……」
「く……確かに可愛い……で、でも! おにぃは私を選んでくれるよね!?」
「華恋はこの世で1番可愛いけど、俺も彼女欲しいんだよね」
俺が結構真面目に答えると……華恋が何とも言い難い微妙な表情をしていた。
更に華恋は、不服そうに絶世の美少女に視界を奪われる俺をジト目で睨んでいる。
「…………おにぃがイジワル……」
「拗ねないの、華恋が1番なのは変わらないんだから」
俺はいじける華恋の頭を優しく撫でて落ち着かせる。
華恋は何故か頭を撫でられるのが好きらしく、俺もよく華恋の機嫌が悪い時とかには使用しているほどだ。
「……誤魔化されてる気がします……」
「気にしなーい、気にしなーい」
俺はやっと落ち着いてきた華恋を横目に、壇上に立つ美少女に視線を移す。
どうやら今は新入生代表挨拶真っ最中らしかった。
「———私達は普通の人とは隔絶した特殊な力を持っています。それは特には毒とも薬ともなってしまう不安定なものです。ですが……決して力の使い方を誤る事なく、皆のために使うことを誓います」
白銀の髪の絶世の美少女が言葉を切ると礼をする……と同時に会場から割れんばかりの拍手喝采の嵐が巻き起こった。
俺もその一部である。
「まだ若いのに凄い考えがしっかりしてるなあ……あれは親の育て方がいいのかもな」
「おにぃ……何かお父さんみたい」
「…………」
俺は華恋の指摘をスルーすることにした。
————————————————————————
☆☆☆とフォローよろしくお願いします!
執筆の原動力になりますので!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます