第36話 マヤ文明の味

 ガテマラのブルーレイク。

 もちろん、コーヒー豆。


 このコーヒー豆は、マヤ文明を繁栄させた民族の方々が栽培している。

 マヤの末裔と言われれば、石造りのピラミッド、生け贄、チャックモールなどの独特の神への信仰などが頭をよぎる。

 もちろん、マヤ文明が栄えた時代にコーヒー豆はまだ無かっただろうが、とても深い歴史に浪漫を感じられる。


 まぁ、南米のあの辺りの国だから、当然と言えば当然なのだが。

 我々日本だってサムライやニンジャソルジャーの末裔のはずなのだ。

 たぶん。


 だが、深い深い歴史の先にコーヒー豆の栽培が繋がるのならば、その一杯には、独特な文化への敬意を評したい。


 そして、このコーヒー豆の名前になっている『ブルーレイク』は、もちろん湖のこと。

 美しきアテトラン湖の周辺で栽培されたコーヒー豆。

 アティトラン湖は、世界一美しいと言う人もいるくらい素敵な場所。

 

 世界一美しい判定は、自由なコーヒー界隈にふさわしい判定で、世界一は様々なソースによって、カナダのモレーン湖やボリビアのウユニ塩湖だったりとするのだが。


 まぁ、この界隈の話題でその程度のことはもう、想定内。置いておこう!


 で、山に囲まれた美しき湖の側で栽培されるこのコーヒー。

 酸味もしっかりと感じられるバランスの取れた味わい。そして、華やかなで奥行きのある香り。品質も良い。


 ブルーレイクという素敵な名前に恥じないコーヒー豆。


 マヤの不思議な文明と美しき湖に、乾杯していただこう。



 

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珈琲豆のお話 ねこ沢ふたよ@書籍発売中 @futayo

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