もつれた復讐の糸、その最後ははたして

児童養護施設「春の家」。子供達が日常を送る場所。
その日常が目に見えて変わったのは、
ピポラが来てから、空炉が放火事件に巻き込まれた時だった。

一方、玲華はリュウという不思議な少年と出会う。
彼女は昔彼女の家に起こったある事件を追っていた。

この二人が出会い、不思議な事件たちが姿を現す。
彼女たちは事件を追っていくが……。
からんだ復讐の糸はどこに繋がっているのか。



とても濃厚で重いストーリーです。けれども人物の描写が丁寧でまるで映画を見たようです。個人的に好きなのはピポラさん、光さん、夏柳さんとか……。
多くの視点から見た状況があり、それぞれに思うところがあり、そのために動いているのがすごいと思いますし、各キャラクターの背景がとても気になります。
ときおりぞくっとくるような表現もあり、引き込まれる世界でした。