セリフの隙間を埋めるストーリーテラーの技が光る作品

登場人物が少なめなのは、昨今の流行りかもしれないけれど、
その少なめな人物の心の片隅や少ないセリフを埋める膨大(大袈裟?)な情景や心象の流れが単純なセリフの別の一面を描写している。

たとえば言わずもがなな「キレイやん」というセリフがあったとすると
心象表示面では、相手の動きやら「いうたらあかんヤツ」も入ってて探偵小説にでてくる推理と現実のギャップを埋める感じ。

こう書くと物語が単純そうに見えるけれど伏線が埋まってて現時点で掘り返すことも出来てない。

極端な話、舞台化してもコンビニのイートインだけで完結できそうな勢いの物語じゃないかな。

表面はコンビニ店員と制服少女の戦いのようにも思えるけど「そうじゃない!」物語の構造が見えてきたら最後まで見守ってほしい作品。