地元の風習として語られる「ゆぞめ」は、人形作りから川に流すまで淡々と描かれるのに、その手順一つ一つが不気味で胸をざわつかせます。とくに顔を切り取られた写真や死亡記事を人形に挟む描写は生々しく、供養とも呪いともつかない曖昧さが恐ろしい。実録調の語り口がリアリティを増し、読んでいる自分までその風習に参加させられているような錯覚に陥りました。日常の中に潜む異様さと、「帰れない」という語り手の余韻が強く心に残る作品です。こわかった!! このレビューが、物語への第一歩となれたら幸いです。
もっと見る