人生観に非常に良い影響を与える名言も多く、是非全人類一度は読んでみるべきだと声を大にして言いたい名作です。
コミカルな部分や天丼のような「わかっていても面白い」良さに溢れ、かつ「だろうな」「やっぱりか」なんて言葉を口にしながら満面の笑みを浮かべる事が出来る作品でもあります。
もちろん当然ながらもう物語自体が非常に「丁寧」に描かれているため、途中「あれ、そういえばこの表現前にも……あっ! やっぱり! ここが伏線的なアレというか匂わせ的なやつ〜!!!」となったり、あえて戻らずに先に進んだ上で最初から読み返して「あぁ〜! あの展開ここでもう!!! あ“ぁ”ぁ“〜!!!」となる事請け合いです。
本当に現時点でももっと知名度上がれと念じつつ、知り合いに布教して再度読み返しする毎日ですね。
筋書きもありきたりどころか「面白い物に劇物と面白い物混ぜて刺激物で割ったらそら良いよな」という表現をした知り合いが居るくらいに「良いもの」に溢れていて、役者もとてもレビューの余白では説明しきれないくらいすんばらしいキャラクター達です。故に面白くなるのは当然だったとでも言うべきですね……
正直感想だけを書いていけばそれだけで万文字行きそうなのでレビューという事もありそろそろ筆を置いてもう一回最初から読み返して来ます。是非全人類とこれから先産まれる知的生命体が一度は目を通すべきです。
君は、Vtuber好き?
僕は、大好き。にじさんじが特にね。
実は、Vtuberそんなに知らないだって? それはちょうどいい。
このVtuber小説を読もうよ。きっとVtuberがどんな存在なのかを感じることが出来るから。
この作品の特徴は、作者であるルシエドさんが執筆する作品全部に言えることだが妙な「リアリティ」があることだろう。それはきっとルシエドさんの異常なまでの好奇心からなる情報収集、考察から生み出されるものなのだろうと僕は思っている。
とかくこの作品においての「リアリティ」とは、現実のVtuberの界隈というものの再現性の高さだろう。現実のVtuber界隈おいては、配信者界隈の楽しさと悲しさも描かれている。
楽しい世界ってのは、どうしたって悲しみや苦しみから逃げることができない。Vtuber界隈もそうだ。この小説が一番現実のVtuberの楽しさと苦しさを描けてると思う。だから読むのが苦しくてしょうがない。界隈で抱いた苦しみを思い出すから、それと同時に読んでいると楽しいや面白い気持ちが止まらない。あのとき大好きなVtuberたちに与えてもらったものを思い出すから。
思わず思い出が浮かんでしまう。そのくらいの熱とリアリティがこの小説にはある。Vtuber小説って現実のVtuberに対していまいちリスペクトもってない感じがして嫌なんだよなとかVtuber見たことないけどVtuber小説読むのっていいのかなとかいろいろ考えて読むのを躊躇っている君たち読もう! 断言するこの小説はそんな考えを忘れるくらいには面白いぞと。この小説には、たくさんの祈りと願いが込められている。僕は、それを愛としか表現できない。この小説には、たくさんの愛が詰まっている。だから大好きになれた。
この小説を読んだ人が実際にVtuberを見始めて推しができたら僕は、嬉しい。
あと卯月コウをみてくれたらもっと嬉しい。
たくさん泣いた、苦しんだ。それ以上の幸福を彼ら(Vtuber)に貰った。この小説を読んで同じ気持ちになった。君もいっぱいの幸福が彼ら(Vtuber、Vliver)から得られることを願って。
後、書いてて気づいたんですけど俺ルシエドさんが推しクリエイターです。中学生のときからルシエドさんの作品を読んでいるので実質ルシエドさんで育ちました。俺が推してる人が書いた作品是非読んでくれ。全部面白いぞ。10年近く現役で追ってしまうくらいには面白いぞ。
架空原作の世界に転生した最強主人公の物語。
近未来を舞台としたVTuberに代わるVliverと言う配信者達が流行している世界、そして世界的に人気なeスポーツ『ポシビリティ・デュエル』通称PDで世界最強の一角と言われた主人公が原作主人公と敵対する筈の事務所のVliverに依頼を受け、交流を重ねて成長していく物語。
主人公はやや口下手で可能性を突き詰めて行く事にしか興味が無く、その為に過去に行った事や関わった相手を尽く忘れている。唯一自身と対峙し可能性を示した相手を記憶していて、その為にトラブルも多く嫌われやすい。しかし、誠実で嘘を吐くのも下手でそんな彼に意図せず救われる人も居る。
何より特徴的なのが 架 空 の 原 作 よ り も 主 人 公 の 方 が 強 い 。
意味が分からないかも知れないが、本当にコレである。この辺りは本編を読まないと納得出来ない。
作風は古き良き小説スタイル、プロローグは主人公の立ち位置の説明。続いて世界観と話題となるPDの説明、その後に各キャラの掘り下げへと移る。このeスポーツPDのルールが作り込まれており、ルールを知れば知るほど最強の一角と謳われる主人公のぶっ飛び具合が分かる。最強では在っても無敵では無い。PDのルールで無敵の存在は生まれない、そのバランスが非常に上手い。
一話一話の文量が多く、設定も細かい為何気に敷居は高い。流行りの一話が短めで、読みやすさ重視を好む人には忌避しやす物だと思われる。
個人的には是非ともキャラの掛け合いや、主人公が何故最強と言われるのかを理解させる戦術理論や技術の魅せ方を一読してみて欲しい。
人が誠実に真っ当に生きようとしたら必ずぶつかる問いに対しての一種の回答を綺麗に言語化して物語に落とし込めている点が素晴らしかった。
主人公の理念を強さゆえの傲慢だと感じてしまう強くなることをやめた弱い自分がいる。しかし、だからこそそんな自分が恥ずかしくなるくらいに眩しく見えているのだと思う。
「なんとなく」考えていたことを言語化されることで目から鱗が落ちる思いを沢山の人に読んで味わって欲しいという思いと共に、ある種の真理を突くようなこの小説の唯一性が、広く知れ渡ることで誰でも言葉にできる陳腐な表現に貶められてしまう可能性に儚さを感じている。
今この時にこの小説に出会えたことに感謝したい。
近未来において全世界で人気のゲーム『ポシビリティ・デュエル』。
自作したスキルを3つ装備して戦い勝者を決める、対戦型のゲーム。
サブタイトルではガチ競技系と言われていますが意外と門戸は広く、とある配信者が開催した視聴者参加型の大会では「推しと同じ姿・声になるスキル」を装備して参加した猛者なんかもいました。
そんなゲームが広がった世界を描いた作品があり、主人公は前世の記憶を持って転生したキャラになるんですが。
彼は、その知識を使って「自分が利益を得る」とか「メインキャラの悲劇を回避する」といった普通の行動はとりません。
競技系ゲームが広がっているということは、それだけ打ち込んだ強者たちがいるということだから自分の可能性を試したい、とひたすらに自己研鑽に励んでいくわけです。
その結果、原作で登場するキャラ達に予期せぬ影響が与えられ……彼の知る原作とは差異が生じていくわけですが、その片鱗を感じつつもなお、自分のやるべきことをやると言う芯を揺らすことのない主人公が好きです。