色無き世界に走る、一筋の赤色

「郵便屋の仕事はいつもそうだった。届けるものはなく、届ける相手はもういない。」
なんてハードボイルド。
何もない世界で、意味さえないかもしれない仕事を、郵便屋は淡々とこなす。
それがきっと彼に残された意味。
またひとつ、動くものがこの世界からいなくなっても、郵便屋は走り続ける。
真っ赤なミーティアに跨って。

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