概要
母想ふ花冠のクローバー
◆生きていくことにやわらかに触れられたら素敵だと思う。
もう動けない母。
お腹に宿ってくれた子。
刻んできた時という精霊。
私には大切にしたいものを描く力が足りない。
けれども、香りを忘れるのは、まだ早いとも思う。
◆よろしくお願いいたします。
もう動けない母。
お腹に宿ってくれた子。
刻んできた時という精霊。
私には大切にしたいものを描く力が足りない。
けれども、香りを忘れるのは、まだ早いとも思う。
◆よろしくお願いいたします。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!そっと触れるぬくもりに生きた心地がしました。いつか見たいな茶筅梅
ある種の痛みを経験した人にとって、心はあってないようなものといいますか、そよ風や波のようにあったりなかったりするもの、むしろ夢のように儚いものではないか、と思います。
心躍るエンターテインメントも好きだけれども、今はちょっと疲れたな、一息つきたい。そんな凪のときにもふらっと立ち寄りたくなるような、優しい世界。俳句にはそういった不思議な魅力があるように思います。この作品もまさにそんな優しい響きをもっていました。
作者様の描く世界はどこか詩的情緒を帯びていて、かといってことさら刺激的になりすぎない。きっと偶然通りすがった読者に対する作者様の優しさなのだろうと私は思いました(全然違うとい…続きを読む