雨フラシを担う一族の中で、唯一雨フラシができない女のコが、雨を降らせるまでの話💧

💧嘗ての大地に雨降らしを担う一族がいた
その名も雨の一族
彼らは特殊な雨笛と共にその名に見合った雨を降らす

その中でも最も竜神様に愛されたとされ　里を統治する巫女がいた

彼女は「雨姫様」と呼ばれ人々から崇拝と尊敬の眼差しを向けられる

そうやって命の雨の恩恵を受けながら千年もの長い間ひっそりと暮らしてきた

　ある日突然、里を殲滅されるまで

雨降らしの一族は途絶えた
世界から雨が消え　草木は枯れはじめ　人も動物も干からび始める

そこに一人の少女が立ち上がった　　　　
　　
雨の名を冠した彼女は雨降らしが出来ない出来損ないであった　　

けれど彼女の瞳は強い光を宿していた

少女は神代の昔に世界中に散らばったとされる仲間達、風、日、雪、光、影の者を訪ね、復讐の旅に出るー☔