いとをかし――平安の宮中で出会った二人の、愛の物語

「枕草子」の清少納言と、その仕えた相手である、中宮定子。この二人の関係、私は上司と部下というか、忠誠を尽くす尽くされる関係と思っていましたが、このお話を見て、それが変わりました。
文章を愛し、逆境を生き……という二人。
この二人には、こういう……愛という言葉こそ、その関係を称するにふさわしいと思いました。
「いとをかし」という形容が似合う、ふたりの惹かれ合う女性のこころを描いた逸品です。

ぜひ、ご一読を。

その他のおすすめレビュー

四谷軒さんの他のおすすめレビュー2,160