ホラー苦手な人は泣くレベルの怖さ。ホラー好きでも別の意味で泣けます。

最初に言っておきますが、ものすごく怖いです。
怖いだけじゃなく、痛いし臭いし悲しいし、怒りや切なさで胸が潰れそうになります。かと思えば、絶妙に挟まれるコミカルな場面に頬が緩み、邪祓師と助手の関係性に身悶えし、死者達の想いに涙が……あらゆる感情を激しく揺さぶられるエンタメホラー。

今回の依頼は行方不明者の捜索。旧帝国陸軍がらみの怪異が原因らしい。
邪祓師は助手のかなめと共に現場へと赴くが、事態は二転三転、思いもよらぬ方向へ。相当な痛手を負いながらも、ついには国の有り様を揺るがす謎に辿り着く!
ストーリーの面白さはもちろん、描写力の凄まじさは圧巻というほかありません。忠実に映像化してVRで見たら死人が出そう。痺れる戦闘シーン、登場人物の造形も素晴らしい。
とにかく、読み始めたら物語に引き込まれ、途中下車は不可能です。あと、カレーが食べたくなるかも。覚悟してお読みください。
最後にもう一度。本当に、いろんな意味で、怖いです。

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