第6話歌の効果ってすごい

もう動けないと思った日が何日もあった。

歌の効果

文字を追うこともつらくて、生きる希望なんてどこにもなかった。

検査に行けば原因が行くたびに違って、体に合う薬を処方されても合わなくて、よくならなくって。リハビリしても、つらくて苦しくて逃げ出したいけど。

リハビリしたら結果にはつながるから、やらないとサボりになる。

文字を書きたい。

私の人生にはそれしかない。憧れの小説家様みたく、文章を書きたい。

出来なくなって、初めて、本気で憧れた作家様の本を捨てた。

だって読めないもの。

手元にあるだけであこがれだけあって、努力できない自分が憤ろしくて恨めしい。

意識がうつらうつらしている時に、まだ音だけは聞こえる。

理解できる。

買い物行かないといけない時も音楽を聞いていると歩けている。

杖の力を借りる時もあるし、今日は無理って日もあるんです。

でも、音楽の効果ってすごい。

自分の思っていない力を引き出してくれる。

めげそうなときなんて一日の大半そう。

しんどい、くるしい。

私はまだ愚痴と泣き言行ってばかりで情けない醜態さらしているけれども。

歌の力で動けるようになり、薬も少しずつきいてくれるようになり、体がキーを覚えてくれている。

何十時間も何万字も書いてきたんだもの。

それだけはよかったなって思うの。

そして、新しい目標もできたの。

歌ってみたをやってみたくて。

自分の声で発音できるうちになるべくきれいな旋律で歌える。

耳が悪くなってからカラオケで10点以上落ちている。

悔しいけれど受け入れるしかない。

娯楽を利用できるだけ感謝して、ポツリポツリと筋力トレーニングしてみます。

福祉ももっと借りればいいけれど、できることはまだ自分でやっていきたいから。



失恋した時の曲

自分と重なって見えてしまって

共感。


あの人の声を思い浮かべて

つい涙。

元気に動けていた時の曲を聴くと不思議と体が動いてくれる。

まだ、動くよ。頑張れるよ。

もう少し頑張ってね。私の体。


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