難病になって休止して、見える世界

第1話難病になった日

身体が動かない。

文字も書けない。

働けもしない。

苦しいしかない。

もう生きる意味なんてないと投げやりの日々。

医師は頑張れというし、頑張りたい。

私は人に胸を張って言いたい。

なのにどうして涙が止まらないのだろう。

天地がわからない。

並行も垂直もどこか曲がっている。

同世代からずっと置き去りにされる感覚。

一部の医療従事者からはゴミを見るような目で見られる。

悔しい。

人間なのにね。

差別はまだまだなくならないし、どこにでも落ちている。

これではいけない。

自分の精神がどんどん病んでいく。

なぜ、こんなにも自分は身体が弱いのだろう？

他の人と同じようには働けない。

他の人とはどこか違う。

まだまだ結果なんて出ていない。

このままずっといるのかも。

不安と毎日戦う。

救ってくれたのは友人だった。