この短い中に込められた、家族への深い想い……胸が打たれます。
家族の風景。繋がっている優しい気持ち。こうして想いは紡がれていく。美しく優しい短歌が繋がりをもって流れていく。この繋がりの尊さをあなたも。
家族との何ということのない日々が、水彩画のように描かれます。抱っこをせがむ子を抱いて、見上げれば、三日月夜。その三日月を、子は「バナナがお空に」と。息子の独り立ち、見送る親の不安と一抹のさびしさ。でも、息子は土産を手に元気に帰省してくれる。家族の死も描かれます。すべて、透き通った色彩の水彩画で。
一首一首が家族との宝物。夫、娘、息子、母、父との物語が詰まっています。大事に紡がれた一首を、大事に読みたいと!短歌はいいなと、家族はいいなと思いました😉
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(242文字)