12 LGBTQ+のリアリティを描いた作品&作品紹介エッセイ
企画名:LGBTQ+のリアリティを描いた作品&作品紹介エッセイ
概要:https://kakuyomu.jp/user_events/16818093079778817377
開催期間:2024/6/23〜6/30
最終参加作品数:16
6月2度めのレインボープライド企画ということでちょっと要素を足してみました。
フィクションの方は今月新たに書かれた新作にもご参加いただくことができ、嬉しく思います。
一方でエッセイは空振りでした。去年はエッセイのテーマがダイレクト過ぎたかなと反省して角度を変えてみたのですが、それでもあまり関心を向けていただくことはできなかったようです。
とにかくも、ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
■参加作品リスト(終了時点)
https://kakuyomu.jp/user_events/16818093079778817377?order=published_at#enteredWorks
各作品のキャッチコピー、あらすじ、タグなどはこちらからご覧ください。
――――――――――
凡例
#参加順
作品名/作者名
作品URL
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気まぐれに一言感想がついている場合があります。
#1
同性愛者じゃないけど貴女が好き/三郎
https://kakuyomu.jp/works/16818093075723777489
(一言感想)
業界向けに言うなら「完ビじゃないけど」という意味のタイトルですね。登場人物たちが時間を前に進めて、今目の前にいる相手を大切にするという決断ができてよかったです。
#2
STARTING OVER/烏丸千弦
https://kakuyomu.jp/works/16816452219415012013
(一言感想)
再参加です。ありがとうございます!
#3
過ぎ去りし夢のあとで -Just My Imagination- [Single cut version]/烏丸千弦
https://kakuyomu.jp/works/16817330650249986765
(一言感想)
抑制的で上品な作品でした。夢のあとで得たものもまた夢のよう。
#4
サクラに狂わされる/野々宮 可憐
https://kakuyomu.jp/works/16818093078627419717
(一言感想)
情景描写がとても素敵でした。忘れていた、ということが狂わされていたということでしょうか。
#5
一方通行の親友/ゆ〜
https://kakuyomu.jp/works/16817330667660477796
(一言感想)
再参加です。ありがとうございます。ズキンときます。
#6
The female――絆は捩れて/吾妻栄子
https://kakuyomu.jp/works/16817139556523821282
(一言感想)
昨年の企画からの再参加ですが、この一年の間に完結まで見守らせていただいてました。主人公たちのすれ違いの演出がとても丁寧で、だからこそ解決するのが難しくなっていくというスパイラル。
#7
青のポラロイド/缶津メメ
https://kakuyomu.jp/works/16817330649845595822
(一言感想)
再参加です。ありがとうございます!
#8
如月さん、拾いましたっ!/霜月
https://kakuyomu.jp/works/16818093078965993535
(一言感想)
シュールな展開でした。
#9
シャッター/銀色小鳩
https://kakuyomu.jp/works/16816927859293143621
(一言感想)
主人公に共感する箇所がかなり多かったです…!
#10
虹の彼方に(インディアン創世神話・SS)/源公子
https://kakuyomu.jp/works/16818093079142875526
(一言感想)
この神話は何か出典があるのでしょうか、それとも創作でしょうか?
ネイティブアメリカンの世界では、そういう受け入れ方をしていたなら多少は救いがあるかもしれません。
#11
おねーちゃんが好き/ヤケ酒あずき
https://kakuyomu.jp/works/16818093074730525470
(一言感想)
再参加です。ありがとうございます!
#13
ぼく+きみ=人になる/@tiana0405
https://kakuyomu.jp/works/16817330650728659887
(一言感想)
昨年の企画からの再参加です。ありがとうございます!
#14
俺が好きなのは君だけど、お前じゃない/九十九一二三
https://kakuyomu.jp/works/16817330649226346933
(一言感想)
トランスジェンダー男性がもしゲイでもあったなら、「世間の求める男性ではない」ことに二重に苦しむことでしょう。それは迷走するよなあ。
#15
飽和。/ゆげ
https://kakuyomu.jp/works/16818093074078393656
(一言感想)
おそらく十五分もないであろうワンシーンの中に、悲しみ、痛み、苦しさ、悔しさ、そんなやるせない感情が世間や社会の圧力で一気に凝縮され、力強い推進力へと転換された――そういった心情が綴られていました。
#16
月(ルナ)は笑う――幻想怪奇蒐集譚/浦出卓郎
https://kakuyomu.jp/works/16817139554775204635
(一言感想)
企画趣旨に合う部分まで読み進められていませんが、それを抜きにしても良質な幻想文学でした。
#17
彼らの事情/千織
https://kakuyomu.jp/works/16818093080171821433
(一言感想)
仕掛けが面白いです。サッと読み流して、時々フッと思い出す。そんな程よいインパクトの作品でした。
■所感
昨年の企画のときも感じたのですが、登場人物が情報やコミュニティにアクセスできていたら、もっと安らげたのではないかなとつい思ってしまいます。(それで解決できてたらドラマにならないのですが…)
情報があればとりあえず自分を定義できるし、コミュニティにアクセスできれば相談したりロールモデルを複数知ることができたりすると思います。
フィクションの中の人々は、恋をして不器用に相手にぶつかったり、独りで非常に深刻に悩んだりする様子がよく描かれます。時にそれは、一人の相手に全力で承認してもらおうとしているようで危うく感じます。そうなると受け止める方も大変ですよね。他にも心を支える依存先があれば、もう少し落ち着いたアプローチができるのではないでしょうか。
ま、それはストーリーに入り込んでてやきもきしたりハラハラしたりしてるから出てくる感想なので、作品に本当に瑕疵があるわけではありません。
ただ、登場人物がこのトピックについて知ろうとする、という演出はできたらあるといいなと思います。その作品を読んだ読者も、そのように振る舞うものなんだと学んでいくので。その意味での「影響力」に密かな期待を寄せています。
また、マイノリティの周囲の人々の反応を丁寧に描いたり(反応の内容は理想的なものも残念なものもさまざま)、マジョリティとしての立ち位置を模索するような作品も散見されました。
ダイバーシティの取り組みが進み、マイノリティ側の当事者だけでなく、マジョリティ側のモデルもより求められてきているような気がします。
そんな状況を踏まえて、来年の企画では(その頃まで活動していればですが)、アライAllyをテーマにしてみたいなと思っています。
最後になりますが、特につらいタイプの作品を読んでいて思い出したのが、ザ・ブルーハーツの『ロクデナシ』という曲です。ここで歌詞の引用が可能なのかわかりませんので、よろしければググってみてください。サビの部分を、追い詰められそうになっている人たちに贈りたい。
ご覧いただきありがとうございました。
■主催者参加作品
#12
バロック 〜腹黒小悪魔の純愛〜/宇野六星
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