わたしの勝手なおすすめ。

大好きな加須さまのおはなしたちの、作者さまご本人による案内です。

本作だけ読んでももちろんおもしろいし、長編の主人公の古志加(こじか)さんも特別ゲストとしてご登壇のお得サービスもあり、加須さまの世界にどっぷり浸る入り口としては、もちろん最適、最強。かならずや、他のおはなしにも触れたくなることでしょう。

しかし!
わたしは加須さまのファンのひとりとして、ぜひおすすめしたい作品があります。

「ももきね旅の草枕」。

わたしが加須さまのおはなしに出会ったきっかけ。
冒頭の、万葉集のうた。そこからひろがる、奈良時代の山、みどり、みわたすかぎりの空、自由に闊達にいのちを生きる、ひとびとの息遣い。

そんな、加須さまワールドの重要な要素が、この作品にはぜんぶあって。

わたしははじめて、その空気にふれたときに、ぽろぽろ涙がとまらなかったのです。自宅の台所にいたはずですが、そのとき、おくそやまの頂に、わたしは、立っていました。

さて。ひさしぶりにもういっかい、読んでこようかな!

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