敗戦直後の上野のヤミ市と、現在の有馬温泉の2サイドから描かれる物語。圧倒的な描写に引き込まれながら、過去と現在がつながる時を楽しみに見守りたいと思います。
おおた やすこ 1970年生まれ。女性。主に現代ドラマ、エッセイ、SFを書いています。 現在、第32回電撃小説大賞応募用の『一蓮托生~蓮華の下で結ば…
ふたつの時間軸で物語は進む。戦後の貞春と現代の春彦。戦争孤児の貞春はふたりの仲間と精一杯生きようとします。現代の春彦は、旅館の長男だけれど将来に希望もなく、彼女には捨てられ人生がヤバい。…続きを読む
戦後と現代を軸に、やがて物語は糸を織るように合わさってゆきます。Web小説でなかなか読めないものを提供して下さる一人、きょんきょん氏。今回も期待を裏切らない作品でした。2つの時代を生きるそれ…続きを読む
大河ドラマで見るような、戦後の光景から物語は始まります。その場の空気や匂い、温度までもが伝わってくる緻密な描写に圧倒されました。すえたどぶ川に、血と硝煙と、人々の汗のにおい。まるでその時代を思…続きを読む
私は戦後の状況を簡単にしか知りません。だからこそ、物語の中に出てくる描写を生々しく、壮絶なものに感じてしまいました。まだ、他の方々の言っている魅力までいきつけていないのかもしれません。これか…続きを読む
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