冷たい卵白にヌルっと包まれ異世界転移──温くて甘々な異世界生活……!?

まだ始まったばかりの作品かとお見受け致しますが、取り敢えず最新話(第7話)読了時点での感想です。

主人公含む登場人物の心情描写が緻密で素晴らしく、それを可能たらしめているのは作者様の語彙の幅広さと、それに頼り切らない独創的な擬音語のチョイス──さらに、テーマである「お菓子作り」について造詣の深さを感じさせるような、豊富な知識から織り成される異国情緒漂う雰囲気によって、パティシエ職について明るくない僕のような読者でも容易に想像力を掻き立てられますので、あっさりと飽きずにここまで読むことができました!

一方で、話数に対してストーリーの進行はまったりなので、展開の速い王道ファンタジーに飽きを感じている方には特におすすめです。

温(ヌル)くも甘くもなっていない卵白を被って始まる異世界転移が、今後どのように調理されていくのか、温かく見守っていきたい所存です……!

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