卵白3キロを被った深夜の大惨事――そこから一気に異世界へトリップ!?
スイーツ職人・小西紫の「最悪なミス」から始まる物語は、冒頭から笑いと臨場感たっぷり。
読んでいるこちらまで、ぬるぬる・ひんやり・パニックの感触が伝わってくるほどの筆致で、
一気に作品世界へ引き込まれます。
異世界は、まさかの “地球人=おヌル様” として大歓迎される平和でSDGsな世界。
キラキラと輝く空気、真っ昼間の森、突き抜ける虹、優しげでイケメンな二人組。
現実の疲れやしがらみがふっと軽くなるような、癒し系ファンタジーがここから展開していきます。
特に魅力的なのは、アラサーらしいリアルな悩みや弱さ、
「頑張らないを頑張る」という等身大のテーマ。
スイーツ職人としての確かな技術や日常の温度感も丁寧に描かれ、
お菓子描写は読んでいるだけで甘い香りが漂ってくるほど!
さらに紫を支える二人の男性との関係はいかに?
トキメキあり、癒しあり、大人ならではの程よい距離感と愛しさが詰まっていて、
まさに “第二の青春” と呼ぶにふさわしい、読後ほっこりのハートフル異世界物語です。
仕事に疲れた人、甘いものが好きな人、癒されつつちょっとキュンとしたいあなたにおすすめです。
主人公の小西 紫が深夜のフランス菓子店でうっかり業務用冷蔵庫の卵白を顔面から被かって、「ヌルッと」転移したり、転移先の世界では、地球人が「おヌル様」と呼ばれるという設定は、え?なんだこれ?となりました。他作品とは違う固有の世界観が展開されていきます。
「バブみ」という概念も、あまりきいたことがなく、文章も、シリアスを排した感じでヌルっとした感じで進んでいきます。
一風変わった世界観に浸りながら美味しそうなフランス菓子と、アラサー三人組の甘々でのんびりとした交流を楽しむという、ライトで心地よいファンタジーだと感じました!
女の子の異世界転移もの、なのですが、その転移の仕方からもう度肝を抜かれる設定で、不思議とリアルの見事なマリアージュ!
タイトルにある『おヌル様』の由来は、まさにその転移の仕方にちなんでいるのです。
突然の異世界転移に見舞われたコニー(小西 紫)の心情や心境の変化が丁寧に描かれているので、展開に置いていかれる心配はありません。コニーと共に見知らぬ世界を徐々に知り、不思議な世界の仕組みを知っていく楽しさが味わえます。
しっかりとした世界構築が為されており、そこに生きる人々の生活に即した運用の仕方などもリアルで、とても面白い要素の一つです。
コニーは素敵な女性で、天然さもありつつ、真摯に人に向き合うことのできる人物です。素直に好意的な気持ちを相手に伝える大切さ、を知っている。仕事がら食に関することに詳しく(他にも得意なことがありますよ♪)バトルシーンならぬ調理シーンでは、その手際の良さに見惚れました。その調理シーンも丁寧に描かれていて、何度も私の食欲が刺激されました。だってものすっごく美味しそうなんですもん!
そして、コニーを助け、一緒に生活をすることになる二人の男前。
クレールとエタン、この二人がもう眼福の嵐なのです!
タイプの違う二人のイケメンが、あれやこれやと世話を焼き、甘やかしてくれます。待ったなしで惚れさせてきます(読者を!)!
可愛すぎるぷるぷる生物も、ああ可愛すぎてどうしよう……!!
この世界はとても綺麗で美しいものがたくさんで、素晴らしい情景描写でそれを楽しませてくれます。
コニーが初めて見る光景を、彼女の感動の心に寄り添って感じられる幸せ! ぜひ、コニーと一緒にヌルヌルにまみれて、このきらきらした世界へ飛び込んでみてください!
番外編として挟まれる詩も、近況ノートへ飛んで更に美味しさや美しさを楽しめる、優しい色合いが素敵なイラストも併せて、お薦めです(^^)!
頭から大量の卵白をかぶり、気づけば異世界に飛んでいた菓子職人のコニー。
その世界は地球から人がやって来て、新しい知識を授けてくれる場所でした。
なので、よくある「中世異世界風」ではなく、ジャグジーもウォッシュレットもある快適異世界なんです!
しかもタイプの違うイケメンふたりが、右も左もわからないコニーの補佐をしてくれるという特典つき♪
おまけにコニーは菓子職人ですから、料理の知識&技術がピカイチなんです!
序盤ですら、ミルクスープにパン、コショウの産地による違いなど、楽しい知識がいっぱい。
その知識の細かさから、作者の蜂蜜ひみつさま、もしかしてプロなのでは⁉ と勘ぐってしまいました。(というか、たぶんプロの方かと……)
へー、なるほど~と感心しながら読み進め、おまけにおなかも空くこと請け合い。
登場人物たちもほっこりしていて、身も心も温かくなる作品です。
『舌先三寸に覚えあり』、どうぞ、心ゆくまでお召し上がりください!
蜂蜜ひみつ様の『舌先三寸に覚えあり 〜おヌル様は異界人。美味しいお菓子のプロ技キラめく甘々生活』は、異世界に迷い込んだ菓子職人コニーの冒険を、彼女の驚きと感動を通じて鮮やかに描いています。例えば、王家森番クレールの家の最新設備が紹介する彼の細やかな配慮が心温まるシーンで、ウォシュレットの説明で照れた空気をほぐすやりとりや、豪華な風呂場に驚くコニーの描写が、私たち読者にも異世界の新鮮さを伝えてくれます。
異世界生活のスタートがこんなにも「甘々」だなんて、読んでいてほっこりとした気持ちになりました。クレールのさりげない優しさが恋愛フラグを匂わせつつも、まだ始まったばかりの二人の関係性が今後どう深まっていくのか、期待が高まります。そして、コニーが新たな環境で奮闘する姿は、異世界での生活が一歩ずつ現実味を帯びていく様子を見事に描き出しています。
お菓子作りという彼女の特技が、この先どんな形で異界に彩りを添えるのか、次のエピソードが待ち遠しい作品です。
異世界にやってきたアラサー女子
そこに現れたのは、イケメン二人!
ふんわり系イケメン♡
ワイルド系イケメン♡
この二人の絡みをおかずに、何杯でもお酒がすすんじゃいます!
脱線した……いえ、そっち系の物語ではないです!
このイケメン二人に保護される小柄で可愛い主人公
うらやましい! タイプ別イケメンに挟まれたい!
脱線した……とある事情ではじまる共同生活
がんばり屋さんな主人公は二人に食事やスイーツを振る舞うんですが……
絶対、美味しいやつ! 食べさせてください!
と、言いたくなるほどのプロ料理人の腕が冴えわたる!
胃袋をわしづかみにされるイケメンの幸せそうなことと言ったら!
よろこぶイケメンに対する主人公の心の声がこれまた可愛い♡
ほのぼの日々を過ごす三人のキュンキュンが止まらない!
鈍感主人公に想いを寄せるイケメン二人の恋の行方は?
おなかもハートもしっかりたっぷり大満足!
スイーツのような甘〜い物語を心ゆくまで味わってください!!!
主人公の小西 紫ことコニーは、ひょんなことからキンキンに冷えた大量の卵白を頭から被ってしまう衝撃の冒頭。
現世での受難記憶を優しく溶かしていくように、転移先の異世界でモデル並の美男子ふたりと運命的な出会いを果たします。
内に秘めた心で目の保養としつつ、小さな幸せを感じながら穏やかな時は流れて……
ショートケーキのホイップクリームに隠れたイチゴのように、小っ恥ずかしいネイキッド場面も、どこか爽やかに甘く通り過ぎるテイストに好感が持てます。
甘酸っぱくも、どこかほろ苦い恋の行方は、オレンジガナッシュの優しい口溶けに似ているかのよう。
お菓子作りで定番の始めのヌルヌル卵白は、後のお菓子のためのタネを思わせます。
それを可能とする外側のサクサクとした食感としての文体は軽やか読み進められ――その内側へとゆっくりと展開されるにつれ、なめらかでしっとりとした柔らかい口当たりに。
そして秘められた隠し味もストーリーに華やかな彩りを添えて。
バラエティ豊かな味覚を楽しめるように仕立て上げられた、作者様の本作への丹精込めた真心を感じます。
飯テロ要素もなんのその――気づけばどっぷりハマっている、甘美でハートフルなトキメキに憩う、心もお腹も満たされるグルメファンタジーです。
主人公の小西紫──愛称"コニー"は、不慮の事故で卵白に塗れてしまう。更には、卵白に紛れてゲル状の変な何者かが頭に覆い被さってきて、さぁ大変。
苦闘の末何とかソイツは離れていくも、二度あることは三度ある。何と、眼前に広がるは普段見慣れた場所ではなく、何処かも分からぬ別天地だったのである──
おヌル様として別次元の世界へ転移させられてしまったコニーが繰り広げる、ほのぼの日常系ファンタジー。一人称視点で紡がれるコミカルな描写は読み手の心をほっこりさせてくれる。
かくれんぼ的な感じで、往年の名作の文章が各所に隠れていたりするので、一度で二度美味しいならぬ、一度で二度楽しい。楽しみ方は無限大。
是非ともご一読頂きたい。
1人でケーキ屋を切り盛りする主人公のコニーはある日、大量の卵白を頭からかぶってしまいます。冷蔵庫で冷やしてあったものなので、この時点で心臓が止まりそうです。
それに気持ち悪いのでとろうとしていると、さらにゲル状の物体が顔に張り付いてきて、死にそうに……! という衝撃の展開から始まります。
でも安心してください。コニーは生きています。
コニーが目を開けると、そこは知らない場所でした。呆然としているコニーの前に、外国人モデルばりの美男子2人が現れ、彼らはコニーのことを『おヌル様』と呼びます——。
異世界の物語は悲しい始まりも多いのですが、最初からコミカルで楽しいのが、すごく良いなと思いました。
イケメン2人にコニーがドキドキさせられる場面もたくさんあるのですが、コニーの脳内のセリフが面白くて、ドキドキよりも面白い方が勝ってしまいます。
もう一つの特徴は、お菓子や料理のことがすごく丁寧に書いてあります。料理をあまりしない僕でも味の想像ができるくらい、しっかりと書かれていました。お菓子や料理に興味がある方にもおすすめです。
バトルなどもなく、ほのぼのとした感じで進んでいきます。残酷な描写が苦手な方も、楽しく読めると思います。ぜひ読んでみてください!
主人公であるコニーはひょんなことからぬるぬるとなって異世界転移してしまう。
この転移はある存在が意図的に行ったものと後に判明します。
そんなぬるぬるのコニーを待っていたのはタイプの異なる魅力的男子ふたり。
コニーは始めこそ戸惑うが彼等との甘々な共同生活に徐々に慣れ親しんで、この世界で自分の居場所と幸せを見つけようとする。
しかし依存ではなく一人の人間として自分の足でしっかりと立って生きようと決意しており、そこにコニーの芯の強さを感じます。
さて私の思う主人公コニーの魅力は何といっても料理上手で頑張り屋さんで何でも思ったことを口にするところです。
もちろん悪口ではなく、感謝の言葉だったり相手を思いやる言葉だったりです。
たまに生活感溢れるワードが飛び出しますが、そこも飾らないコニーの魅力といえるでしょう。
料理も美味しく食べて貰うためひと手間、ひと工夫を怠りません。
家庭料理からフレンチのような本格的なものまで手際よくサッと作っちゃいます。
読んでいて思わずお腹がグゥと鳴ります(笑)
スイーツやお菓子も今後期待しています。
作者様の近況ノートに物語に登場する美味しそうな料理がイラストで見れるのでそちらも要チェックです!
そして自分で出来る事は自分でする。人任せにしない頑張り屋さんです。
でも時にやらかしたり、過去の辛い話もしてしまって、イケメン二人に心配かけてしまうコニー。
そんな弱い所も全てさらけ出すコニーを温かく受け入れてくれる男子二人もまた魅力的で、果たしてコニーは将来どちらを選ぶのか興味深いところです。
そんなコニーには不思議な力がいくつかあり、とてもユニークな力です。
そのユニークな力が今後どう活かされ、この異世界に変革をもたらすのか期待が膨らみます。
私はこの物語を拝読していると主人公コニーと作者様がふとかさなって見える時があります。だからこそ面白くて、共感できて、ほろりとして、コニーを応援したくなるのかもしれません。
引き続き楽しく拝読させていただきます。
基本的にバトルのない平和な世界です。
だからこそ癒される。安心して読める。
料理男子も注目して欲しいこの作品。
この素敵な逸品、心ゆくまでゆっくりとお召し上がりください。
主人公である菓子職人コニーさんは、ある日突然卵白に包まれて、擁護される存在「オヌル様」として異世界に転移することになります。
個人的に注目して頂きたいのが「コニーさんの料理シーン」です。
美味しい料理を想像できるだけでなく、シチュー、コーヒーの淹れ方など、料理の知識を勉強できます。近況ノートにあるかわいい料理のイラストを覗くと、さらに美味しく頂けるかと。
次に「コニーさんを応援してくれる二名のイケメン達」です。
紳士的なイケメン、クレールさんとエタンさん。
日本から離されて不安がるコニーさんを支えてくれます。
「美味しい!」「すげー!」と料理を褒めてくれます。懸命に応援してくれます。優しくしてくれてときめきをくれます。癒されます。
ほのぼのと癒される、暖かい物語だと思います。料理の勉強にもなり、有意義な時間を楽しめることでしょう。