SF要素とファンタジー要素がバランスよく組み合わされた作品

 現代の東京を舞台に、異世界の巨大樹が出現し、そこから発生した化け物との戦いを描いたSFファンタジーです。主人公のトガショウは、巨大樹によって引き起こされた災害の後、ボランティア活動に参加しますが、そこで不可解な事件に巻き込まれていきます。

 物語は緊迫感のある展開で進み、引き込む力がありました。特に、トガと仲間たちが化け物と遭遇するシーンは、恐怖心がリアルに描かれていて印象的でした。また、トガがザブと呼ばれる能力者になったことで、新たな展開を予感させる終わり方も良かったと思います。

 SF要素とファンタジー要素がバランスよく組み合わされた、エンターテイメント性の高い作品だと感じました。先の展開が楽しみな小説です。

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