異色作。やりたい放題の主人公がとにかく楽しい。

『俺追』の作者様、長谷川凸蔵先生の怪作です。

本作品のタイトルとキャッチコピーを見て、まず最初の感想は『このテーマで挑戦するの!?』という驚きでした。
こんな言い方が正しいのかわかりませんが、WEB小説のトレンドという代物はとにかく影響が強いものでして、今どきの現代ファンタジーのランキング上位と言えば、ダンジョン攻略&配信ものが主流です。(2023/06/29現在)

そうした中、このテーマでジャンル別ランキング上位に乗り上げるなんて、同じ小説投稿者という立場からすると非常に羨ましいといいますか、感服するばかりです。

物語はズバリ、現代社会の小悪党をとことん制裁するというもの。もうボロカスです。コテンパンに叩きのめします。

主人公もいいキャラしてます。ウジウジしたり妙に綺麗ぶった振る舞いをするタイプというよりは、もうやっちまえって感じのタイプです。
倫理観はひどいものですが(褒め言葉)、それはそれ、この作品はクソ悪党が小悪党を成敗するピカレスク系な作品なのです(?)

まだまだ話数も数十話程度、この先がとても楽しみです。
小説の書き手としても、新たな鉱脈と可能性を感じさせられた作品なので、ぜひ皆様もご一読ください!

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