私は、『追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。俺のスキルは武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?』のコミカライズからこの作品を知りました。
なので、漫画版のコミカルな掛け合いと魔改造がめちゃめちゃ好きだったりします。
あんなのズル過ぎる。
コミカライズを担当された漫画家さんはどれだけ自由奔放なんだ――と見た瞬間愕然としました。
だから、私の知っているチー付与はコミカライズの印象が強烈です。
しかし、あのコミカライズが鮮烈な輝きを放つのは原作あってのことです。
それは間違いありません。レインもニーナもリリィもマーガレットも、原作あってのキャラクターです。
原作あってこそ、原作をなぞった展開を読んで「そうそう、こうなるんだよ!」となりますし、原作から大きく外れた展開を読んで「そこはそうなるんだ!?」となるわけですから。
読み比べるのをオススメします。両方の良さが際立ちます。「あのとき出てきた単語はこの場面のやつを拾っていたのか!」と、原作から入ってもコミックから入ってもどちらも楽しめるでしょう。
あるいはキャラの違いを拾うのもいいでしょう。「あのキャラってこんな風になるんだ!?」と新鮮な感動があること間違いなしです。
もしあなたがチー付与ワールドを漫画からしか知らないのであれば、ぜひこの原作小説もお読みくださいませ。